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【新潟記念】前走で転倒、骨折のシンリョクカが重賞初制覇 初タイトルの木幡初也騎手「恩を返せてよかった」

スポーツ報知 / 2024年9月1日 16時2分

新潟記念を制したシンリョクカ(右、カメラ・荒牧 徹)

◆第60回新潟記念・G3(9月1日、新潟競馬場・芝2000メートル、良)

 夏の新潟開催を締めくくるサマー2000シリーズ最終戦は11頭(ライトバックは競走除外)で争われ、ハンデ54キロで、8番人気のシンリョクカ(牝4歳、美浦・竹内正洋厩舎、父サトノダイヤモンド)が直線で伸びて重賞初制覇を飾った。鞍上の木幡初也騎手と竹内調教師もうれしい初タイトルとなった。同馬は前走の福島牝馬Sで転倒した際にキ甲を骨折。今回が復帰戦だった。勝ちタイムは1分58秒0。

 2着はハンデ56キロで3番人気のセレシオン(荻野極騎手)、3着はハンデ57キロで1番人気のキングズパレス(松岡正海騎手)が入った。

 木幡初也騎手「本当に最後は力を信じて頑張るだけだったので。最後の最後まで気を抜かずに頑張ってくれという思いで乗っていました。ペースも落ち着いてくれて、この馬にとって、すごくいいところで走れていたので、最後は直線長いですけど、前半の温存があるぶん、頑張ってくれました。最後まで押し切れてよかったです。春は(福島牝馬Sの落馬競走中止で)ご心配、ご迷惑をおかけして、ふがいない結果になってしまったので、そこを恩返しできたというか、馬も無事にここまできてくれて、一緒に戦うことができてよかったです。(シンリョクカの強みは)負けん気、根性が一番強いので、狭いところやタフな馬場とかもめげずに走ってくれるので、女の子ながら尊敬しかないです。トレセンに帰ってきてからも落ち着いていて、ちょっと落ち着き過ぎているところもあったので、いい意味で大人になったのか、年を取ったのか走ってみないと分からない部分はあったが、今日はトラブル(ライトバックの放馬による発走時刻の遅れ)があったんですけど、それでもゆっくり歩いてくれて、落ち着いてしっかり走ってくれたので、ちゃんと大人になって、いい方向になってくれてよかったです。(自分の重賞初制覇は)先生やオーナー、厩舎の皆さんには、ものすごいお世話になっているので、恩を返せてよかったです。決して順調とまでは言えないんですけど、一つひとつ目の前の勝利を貪欲に目指して、ここまで何とかしがみついてこれたかなというのはあったので、とりあえず先生やオーナー、厩舎のスタッフ、関係者の皆さんに結果を出せて、ちょっとでしかないですけど返せたのはうれしいですね」

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