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福本豊氏、初回先制打許しても切り替えて投げた菅野智之の素晴らしいストレートに「全盛期のような力勝負」感じた

スポーツ報知 / 2024年9月2日 5時5分

5回、ピンチで小林が駆け寄るも、笑顔を見せる菅野(カメラ・朝田 秀司)

◆JERA セ・リーグ 阪神1―3巨人=7回降雨コールド=(1日・甲子園)

 試合前から雨が強まる予報だった。降雨コールドが想定される中、巨人・菅野、阪神・西勇の両先発は、いつも以上に1点の重みを感じていたに違いない。実績のある投手同士の緊張感のある投げ合い。ハーラートップの13勝目を挙げた菅野はさすがだった。

 初回の失点は精神的なダメージが大きかったはず。1死一塁から森下の遊ゴロは併殺打で終わるところが、門脇の失策で一、二塁に。続く大山に先制打を許した。そこから見事に気持ちを切り替え、しかも慎重になりすぎることなく、無四球でアウトを積み重ねた。

 一番素晴らしかったのはストレートだ。私がイメージしていたよりスライダーの割合が少なかった。5回2死一、二塁の場面でも、森下に対して3ボール1ストライクからど真ん中にストレートを投げきり、右飛に抑えた。全盛期のような力勝負で、若く、勝負強い森下を詰まらせた。変化球で逃げていたら、やられていた可能性が高い。7回裏のぬかるむマウンドでも制球を乱さなかったのも経験と技術があるからだ。

 それにしても、救われたのは門脇だ。遊撃の守備では初回の失策が失点につながり、4回にも悪送球でピンチを招いた。7回無死一、三塁では勝ち越し打を打ったが、カウント1―1からファウルとしたスクイズは難しい球ではなかった。結果オーライで救われたが、優勝争いの9月は当たり前のプレーをいかにできるかが勝負だ。(スポーツ報知評論家・福本 豊)

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