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55歳武豊がデビュー38年目で初の札幌&北海道リーディング「豊さんでもまだ初とかあるんですね」関係者からの声に恥ずかしげ

スポーツ報知 / 2024年9月2日 6時0分

札幌リーディングに輝き、ファンの声援に応える武豊(カメラ・松末 守司)

 1日で2024年の北海道シリーズが終了。デビュー38年目の武豊騎手(55)=栗東・フリー=は1、2回開催で計17勝を挙げ、初の札幌リーディングに輝いた。函館と合わせた29勝で北海道リーディングも初めて獲得。北の大地を自分の色に染め上げた。

 北都にレジェンドの笑顔が映えた。全国リーディングを18度も獲得する名手。関係者には「豊さんでもまだ初とかあるんですね」と言われると明かし、恥ずかしそうにする武豊は「札幌はフルに乗れたし、函館も京都、小倉には行ったけど、ほとんど乗りました。満足ではないですが、形として出たのでそれは素直にうれしいですね」と笑顔で約3か月にわたった戦いを振り返った。

 6月に函館で北海道開催がスタートすると初日の1Rをナムラローズマリーで勝利し、勢いをつけ函館では12勝を挙げリーディング3位。札幌に場所を移しても勢いが衰えることはなく、熟練の手綱さばきで周囲をうならせ続け“定位置”に座った。「今年は多くのいい馬に乗せてもらって、応援してもらったのでいい夏でしたね」。

 今週から秋競馬が始まるが、主役を譲るつもりはない。ダートで7戦7勝のオーサムリザルトが、ブリーダーズCディスタフ・米G1(11月2日、デルマー競馬場)に参戦を表明。11度目の挑戦となる凱旋門賞・仏G1(10月6日、パリロンシャン競馬場)では、アイルランド調教馬でG1・2勝の実績を残すアルリファーの手綱を任されるなど、秋も大仕事が待っている。

 「個人的にもたくさんの楽しみなレース、馬が待っているのでワクワクしています」。レジェンドは今までも、これからも競馬界の中心にいる。(松末 守司)

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