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【小倉2歳S】デビュー31年目のベテラン騎手が1番人気馬で2歳重賞初制覇「勝てそうだなという感触ありました」

スポーツ報知 / 2024年9月2日 6時0分

エイシンワンドがデビュー2連勝で重賞初制覇

◆第44回小倉2歳S・G3(9月1日、中京競馬場・芝1200メートル、重)

 第44回小倉2歳S・G3(芝1200メートル)は1日、レース史上初めて中京競馬場で行われ、単勝1番人気に支持された幸英明騎手(48)=栗東・フリー=騎乗のエイシンワンドが好位から抜け出し、無傷2連勝で重賞初制覇を飾った。デビュー31年目でJRA重賞47勝目の鞍上は、2歳重賞初勝利となった。

 デビュー前から能力にほれ込んだベテランの“予感”が現実となった。残り300メートル付近で先頭に立ったエイシンワンドが、雨で重くなった馬場をものともせず力強い脚でゴールを駆け抜けた。「新馬戦を使う前の調教からいい馬だと感じていましたし、重賞を勝てそうだなという感触もありました」と幸からさわやかな笑みがこぼれた。

 レースセンスの高さが際立った。スタートを決め、鞍上が思い描いた通りの外めの好位3番手を確保。あとは、直線で追い出しのタイミングを計るだけだった。「手応えが良すぎて、抜け出すのが少し早いかなと心配しましたが、馬が強かったです」。やや内にもたれる若さを見せたのは“ご愛きょう”。「完成度が高いですね。折り合いはつくので、距離をもう少し延ばしていっても」と大久保調教師は先を見据えた。

 「ここでG3を勝てましたし、一つ一つ、上のレースを目指していけるように頑張ってくれれば」と力を込めた幸。自身に初の2歳重賞のタイトルをプレゼントしてくれた相棒とともに、連勝街道を突き進んでいく。(戸田 和彦)

 エイシンワンド 父ディスクリートキャット、母エイシンフェアリー(父タイキシャトル)。栗東・大久保龍志厩舎所属の牡2歳。北海道浦河町・高野牧場の生産。通算成績は2戦2勝。重賞初勝利。総獲得賞金は3866万2000円。馬主は(株)栄進堂。

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