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J1札幌が最下位脱出 MF青木亮太が2戦連発…「少ないタッチで…」独自理論クロスで鈴木武蔵のゴールもアシスト

スポーツ報知 / 2024年9月2日 6時30分

川崎戦の後半26分、先制点を挙げたJ1札幌MF青木亮(中央)は、右手を上げながらベンチに向かって走る

◆明治安田J1リーグ▽第29節 札幌2―0川崎(1日・プレド)

 北海道コンサドーレ札幌が、13試合ぶりに最下位を脱出した。ホーム・川崎戦は、後半26分にMF青木亮太(28)が2試合連続となるゴールを決めて先制。同35分には青木の右クロスをFW鈴木武蔵(30)が頭で合わせて加点。2―0で今季初の3連勝を飾り、5月25~26日の第16節以来となる19位に順位を上げた。残留圏の17位湘南とは勝ち点7の差があるが、残り9試合、奇跡を起こすべく、勝利を積み重ねていく。

 研ぎ澄ましてきた青木の右足が、3か月ぶりの最下位脱出につながった。後半26分、右サイドをドリブルで上がってきたDF高尾瑠(27)の動きを見て、左からゴール近くに上がって行った。「自分のところに来たらいいなと思って走っていた」。イメージ通りに出てきたパスに、迷わずダイレクトで右足を振り抜いた。待望の先制点に「みんなで我慢して0で抑えていた後の時間帯だったので。うまく合わせられて良かった」。そう静かに自身2年ぶりの2戦連弾を喜んだ。

 9分後には右からのクロスで鈴木のヘディング弾をアシスト。荒野のパスを受け、3タッチ目に小さなモーションから上げたボールは、青木ならではのもの。「ドリブルしながら、ああいう形で出すことは常に狙っているので」。日頃から思い描いていた通りのプレーが、3連勝をもたらした。

 独自の理論がある。「前の選手は少しでも早くボールを受けたいもの。早く出した方がオフサイドにかかる可能性も下がるし、そこは意識している」。この日はシャドーでプレーも、サイドからFWまでこなすユーティリティぶりから様々な位置の選手の心情を理解してきた。「より少ないタッチで、相手も対処しづらいタイミングで上げるのが大事」。独特のリズムを持つ高い技術と、ゴールを逆算できる感覚から繰り出した弾道が、2点に直結した。

 チーム最多となる5得点目にも「まだボールフィーリングが良くない」と、より高みしか見ていない。苦しいチーム状況は変わっていないからこそ、満足はしない。「最下位を抜け出たといっても降格圏(18位以下)から抜けたわけではない。勝ち点を積み上げていかないと」。連勝を重ねるべく、より神経をその足に注ぎ、青木が攻撃を活性化させていく。

(砂田 秀人)

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