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札幌大J内定コンビが15年ぶり白星導く DF中村涼は長身が武器、MF井波勇太は足元技術が魅力…サッカー総理大臣杯

スポーツ報知 / 2024年9月2日 6時35分

最後の総理大臣杯へ向けて闘志を燃やす札幌大の井波(左)と中村

 サッカーの総理大臣杯全日本大学トーナメントは4日、岩手県などで開幕する。道からは第1代表の道教大岩見沢が松本大(北信越第2)、第2代表の札幌大は日本文理大(九州第3)と、ともに初日に1回戦を戦う。2大会ぶり29度目出場の札幌大は、来季J2藤枝への加入が内定しているDF中村涼と、J3八戸への入団が8月30日に決まったMF井波勇太の4年生コンビがけん引し、09年以来の勝利を目指す。

◆中村はJ2藤枝で2週間練習参加

 2週間の貴重な経験を、中村が全国舞台で生かしにいく。3年生の昨年、藤枝への25年加入が内定。先月13日、J公式戦に出場が可能な特別指定選手となり2週間、練習に参加した。内定後初めて、プロの面々と汗を流したが「スピード感が違って。最初はついていくのに必死だった」とレベル差を痛感した。一方で182センチの体を武器にした守備では「まだまだやらないといけないが、1対1の部分は通用するとも感じた」。手応えを胸に大舞台に臨む。

 進化はあった。8月31日、同じ代表の道教大岩見沢と戦った。河端和哉監督(42)は「以前よりパスの決断が早くなり、受け手が困らないボールを出せるようになった」と評した。高いレベルでもまれ、中村自身も「プレーに余裕が出た」と言うように、大学生相手の実戦で実感できた。

 昨年10月に右膝の半月板を断裂し、6月に復帰にこぎ着けた。「力試しができるので。このくらいで負けていたらプロでは通用しないという気持ちで戦いたい」。入学後、手にしていない全国舞台の勝利へ、死力を尽くす。

◆井波は8月にJ3八戸の練習に参加

 願っていた舞台に、井波がようやく立つ時が来た。1、2年時はメンバー外、昨年は不出場だった総理大臣杯。「今回が最初で最後になるので。目標のベスト8を達成できるように、自分たちのつなぐサッカーをしていきたい」。トップ下として攻撃の核を務め抜く。

 サッカーを始めた小1から、プロ入りが頭にあった。「将来の夢はプロサッカー選手になることと、いつも書いていた」。8月、八戸の練習に参加。ストロングポイントに挙げる「足元の技術」が高く評価され、1か月足らずで内定を得た。1つの目標は叶ったが「ここからがスタート。試合に出て、J2昇格などステップアップできれば」とより高い目標を掲げた。

 河端監督が「元々は自分が自分がと無理やりドリブルしていたが、人間的に成長した」と口にするように、周囲を使って組み立てる選手に井波はなってきた。札幌U―15時代は「全国も行けず、最低の代と呼ばれてた」。北海高では3年の選手権直前に左膝を骨折と不遇を味わった。大学最後の秋は充実した戦いにすべく、明日3日、札幌をたつ。

 ◆中村 涼(なかむら・りょう)2002年7月20日、岩手・滝沢市生まれ。22歳。滝沢小3年から滝沢JFCドリームでサッカーを始める。盛岡商から札幌大に進学。1年からセンターバックでレギュラーを務める。特別指定選手の藤枝での試合出場はなし。家族は両親と妹。182センチ、80キロ。右利き。

 ◆井波 勇太(いなみ・ゆうた)2002年8月29日、札幌市生まれ。22歳。兄の影響で札幌中の島小1年から、中の島スポーツ少年団でサッカーを始める。札幌U―15から北海高を経て札幌大に進学。2、3年時に北海道選抜としてデンソーカップに出場。家族は両親と兄と弟。175センチ、72キロ。右利き。

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