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武居由樹に挑戦の比嘉大吾 「計量パスしたら、みんなに褒められました」

スポーツ報知 / 2024年9月2日 16時46分

フォトセッションに応じる武居由樹(左)と比嘉大吾(カメラ・岡野 将大)

◆プロボクシング ▽WBO世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・武居由樹―同級1位・比嘉大吾▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)王座統一戦12回戦 統一王者・井上尚弥―WBO同級2位TJ・ドヘニー(9月3日、東京・有明アリーナ)

 ダブル世界戦の前日計量が2日、横浜市内のホテルで行われ、WBO世界バンタム級王者・武居由樹(大橋)、挑戦者の同級1位で元WBC世界フライ級(50・8キロ以下)王者・比嘉大吾(志成)はともにリミットより100グラム軽い53・4キロで一発パスした。

 計量後、取材に応じた比嘉は「いい感じでできました」と仕上がりに自信。世界戦は実に、体重超過でWBC世界フライ級王座を剥奪された2018年4月のクリストファー・ロサレス(ニカラグア)戦以来、6年5か月ぶり。「約7年ぶり? やばいっすね。やばい。…頑張ります」と静かに闘志を苦笑いで隠した。100グラムアンダーで計量をクリアしたことを聞かれると「水分、とれるって幸せですね」とニッコリ。「計量をパスしたら、みんなに褒められました。“前科者”は褒められるんです」と自虐的な表現を交えながら試合に臨めることを素直に喜んだ。「これから徐々にご飯を食べて、明日になったら(世界戦の)実感が湧くのでは?」と気を引き締めた。

 武居とのフェースオフは28秒間続いたが、笑い合う場面も。「あっちが笑ったので、俺も…。笑うな、笑うなって思ったら、笑ってしまった」という。野木丈司トレーナーの指導のもと、これまでにも一緒に練習してきた仲だが、今回は真剣勝負のリング。「(武居は)いい体、していました。しっかり絞って…。いい顔でした。(試合では)自分より体重を戻してくるだろうから、しっかり気をつけていきたい」と話した。

 比嘉が勝てば、6年5か月ぶりの世界王者の称号を得て、スーパーフライ級を飛び越えた2階級制覇となる。世界王者に返り咲いた日本人世界王者のこれまでの最長ブランクは07年4月にWBA世界ミニマム級(47・6キロ以下)ミニマム級王座統一戦で新井田豊に敗れて王座陥落し、13年3月にメキシコでIBF世界同級王座を獲得した高山勝成の5年11か月で、比嘉の世界王座奪取成功なら、この記録を更新することになる。

 比嘉は17年5月、デビューから13連続KO勝ちでWBC世界フライ級王座を奪取。日本人唯一の全勝全KOで世界王者となった。その後、日本タイ記録となる連続KO勝利を「15」まで伸ばしたが、ロサレス戦は体重超過で王座剥奪後に敗れ、プロ初黒星を喫した。日本ボクシングコミッションから体重超過によるライセンス無期限停止処分を受けたが19年に解除。バンタム級での2階級制覇を目指し、20年2月に再起。同年12月にはWBOアジアパシフィック王座を手にした。21年4月には現IBF世界バンタム級王者・西田凌佑(六島)に判定負けしたものの、その後は4連勝。23年12月には当時世界5位のナワポーン・ポーチョークチャイ(タイ)に4回KO勝ちし、世界挑戦切符をつかんだ。

 「久しぶりの世界戦…。7年ぶりに会ったら、親でさえ変わってますからね。頑張らないといけないですね」と“比嘉節”。それでも「7年越しの親孝行になるかな」とポツリ。緊張感は感じておらず、リラックスしているという。「バンタム級に来てから、ずっといずもの試合で来ている。今回もその試合と変わらずに臨める」と比嘉。計量後はうどん、ご飯など炭水化物を中心に、うなぎなどでリカバリーしていくという。

 戦績は28歳の武居が9戦全勝(8KO)、29歳の比嘉が21勝(19KO)2敗1分け。

 試合はLeminoで生配信される。

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