王貞治さん「他の１１球団とは違うんだというプライドを」巨人ナインへエール「練習でも私生活でも責任を」

巨人時代を語るソフトバンク・王会長（カメラ・岩田　大補）

　巨人球団創設９０周年記念の連続インタビュー「Ｇ九十年かく語りき」の最終回を飾るのは、世界のホームラン王・王貞治さん（８４）＝現ソフトバンク球団会長＝だ。長嶋茂雄さんとの「ＯＮコンビ」で栄光のＶ９。４７年前の１９７７年９月３日には、ハンク・アーロンを抜く世界新記録７５６号を放ち、日本中を熱狂の渦に巻きこんだ。メモリアルデーを前に、野球人生の喜怒哀楽を語った。（取材・構成＝太田　倫、取材協力＝報知新聞社ＯＢ・田中　茂光）

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　王さんは、阿部監督のもとでＶ争いを繰り広げている巨人の後輩たちに、エールを送った。「巨人における長嶋さんみたいに、プロ野球の中で巨人には輝いていてほしい。監督、コーチ、選手、フロントも含め、オレたちは巨人の一員なんだ、他の１１球団とは違うんだというプライドを、持っていてほしい」。

　伝統を背負っている自覚や重みは、自身の技術を磨く砥（と）石でもあった。「巨人のユニホームを着たのなら、練習でも私生活でも、責任を果たすために頑張らないといけない。そうしたら、成績もよくなってくると思う」。経験も踏まえ、心構えを説いた。