自転車・太田りゆ「やりきった」日本代表引退 パリ五輪出場 ８日に伊豆でセレモニー

太田りゆ

　自転車競技トラック種目の女子ケイリン、女子スプリントでパリ五輪に出場した太田りゆ（日本競輪選手会）が２日、ＳＮＳで日本代表を引退することを表明した。８日午後１時に全日本選手権が開催中の静岡・伊豆ベロドロームでセレモニーが行われる予定という。

　日本競輪学校（現・日本競輪選手養成所）在学中の２０１６年に当時、短距離ヘッドコーチのブノア・ベトゥ氏（現・テクニカルディレクター）の目に留まり、日本代表に初選出。２１年東京五輪では、補欠として出場選手をサポートした。昨年のアジア選手権スプリントで２連覇を達成。今夏のパリ五輪で初めて夢舞台に立ち、ケイリンで日本勢トップの準決勝進出し、９位だった。スプリントにも出場した。五輪仕様のネイルでも、初の五輪の舞台に立った喜びを表現していた。

　「この度、正式に自転車競技日本代表を引退することを私からご報告させていただきます。競技者としての私をたくさん応援してくれた皆さん、本当にたくさんの応援をありがとうございました。

　２０１６年の競輪学校の生徒だった時に初めて、日本代表のユニホームに袖を通して約８年が経ちました。まったくの自転車未経験だったところから、自転車に出合って、本当に人生が大きく変わりました。

　お金を稼ぐという目標を理由に競輪選手になったけど、ブノワと（日本代表短距離ヘッドコーチの）ジェイソンを信じてオリンピックに出たい。そんな大きな夢に私の目標はあっという間に変わりました！

　東京オリンピックは力が足りなくて、補欠という立場でのぞんだけど、今ではその時の経験は大きな財産だし、その後、たくさんの方に支えてもらって諦めずにやり続けられて、パリオリンピックにも出場しました。オリンピックで見た景色、雰囲気、全てが素晴らしくて長い間人生の時間をかけたけど、生涯私の宝物です。

　大きな夢に向かって、一緒に歩んでくれたみんなに出逢えたことは何よりもかけがえのないものです。

　引退を決めた理由のひとつとして、競技はやりきったというポジティブなものです！！

　競技者として引退しますが、競輪選手としては１からのスタートだと思って、トップを目指して頑張っていきますので、是非是非、今までと変わらず応援してもらえると嬉しい（うれしい）です！！