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【巨人】阿部采配も9月モード! 2点ビハインドの8回「勝利の方程式」投入に込めた無言のメッセージ

スポーツ報知 / 2024年9月3日 22時44分

7回途中で投手交代を告げる阿部慎之助監督(カメラ・相川 和寛)

◆JERA セ・リーグ 巨人3―4ヤクルト=延長10回=(3日・京セラドーム大阪)

 巨人がヤクルトに延長戦で競り負けた。広島が敗れていたため、勝てば首位に浮上していた中、悔しい1敗となった。それでも試合後、阿部慎之助監督は9回2死の土壇場で追いついた戦いぶりを「大きな収穫」と前向きにとらえ、気持ちを切り替えた。

 優勝争いが過熱してきた9月。阿部監督が「先発投手の中4日」&「リリーフの3連投」を解禁すると宣言した通り、8月までの采配と明らかに違う場面が、0ー2で迎えた8回表にあった。

 3番手でマウンドに送られたのは「勝利の方程式」の一角であるケラー投手。きょうは勝つぞー。そのタクトにはナインへの無言のメッセージが込められているように見えた。

 「それはそうですよね。ビハインドでも勝ちパターンつぎ込んでるわけですから」

 そのケラーが打たれ、0-3とリードを広げられて9回裏の攻撃を迎えることになったが、指揮官の勝利への執念は、選手たちにしっかりと伝わっていた。球団ワーストの今季17度目の完封負け目前となっていた9回2死、モンテスの劇的な一時同点3ランが生まれた。巨人ベンチが沸いた。

 最終的に大勢が打たれ、巨人は負けた。確かに結果だけ見れば、痛恨の1敗。だが見方を変えれば、ただでは負けなかった。

 「あそこまで持ってこられたというのはね。大きな収穫として明日につなげてもらいたいと思いますね」

 阿部監督の言葉は、決して負け惜しみではない。大勢で打たれて負けるのはしょうがない。大勢を出せる状況まで持ち込んだチームの執念がきっと、勝負の9月を勝ち抜く源になる。

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