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「予感」的中!! 巨人の“ミスターツーベース”がついに来日1号 7月入団も二塁打数はチーム4位

スポーツ報知 / 2024年9月4日 5時15分

来日1号を放ち、ベンチ前で歓喜するモンテス(カメラ・相川 和寛)

◆JERA セ・リーグ 巨人3―4ヤクルト=延長10回=(3日・京セラドーム大阪)

 閉ざされかけた扉をこじ開けた。ココ・モンテス内野手(27)は左翼席へと伸びていく打球を見つめ、バットを豪快に放り投げた。あと1死で完封負けの土壇場で、一時同点の3ラン。これぞ助っ人と言える来日初アーチだ。ベンチのナインが、そしてG党が狂喜乱舞する中、意気揚々とダイヤモンドを駆け回った。

 「一発を狙っていました。ようやく来日ホームランが打てて良かったです」

 3点ビハインドの9回2死二、三塁。試合終了まであと1死の局面で、1ボール1ストライクから右横手投げの小沢の真ん中低め130キロフォークをすくい上げた。柔らかいスイングから美しい放物線を描いて左中間へ。加入後96打席目で待望の一発を放り込んだ。

 予言通りのアーチだった。7月入団ながら二塁打はすでに13本。“ミスターツーベース”は岡本和、吉川、大城卓に次ぐ本数をマークしていた。ホームランまであとわずかというフェンス直撃の二塁打も連発。「二塁打をたくさん打ててるのはうれしい。感触はいいので、ホームランもそのうち出る」。3日からのヤクルト3連戦(京セラD、岐阜)に向けて「予感はある」と一発を宣言しており、有言実行弾となった。記念球はまだ手元に帰ってきていないが、「戻ってきたらケースに入れて自宅に飾りたいね」とほほえんだ。

 異国で挑戦を続ける男には心の支えがある。家族の存在だ。現在も一日に1、2度の頻度で両親や婚約者と連絡を取っている。8月18日のDeNA戦(横浜)の練習前には、三塁側のファウルグラウンドでビデオ通話。約45分、両親と画面越しで会話を交わした。「すごくいい時間になったよ」。応援してくれる存在が、底知れないパワーを与えてくれる。

 内野が本職ながら、出場機会を増やすために外野挑戦を志願したハングリー精神あふれる背番号39。チームは延長戦で惜敗し、「試合に勝てればもっと良かった」と悔しさをにじませた。残り23試合。優勝争いが佳境を迎える中で、頼りになる助っ人はチームのために打ち続ける。(宮内 孝太)

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