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【セントウルS】逆転で夏スプリント女王狙う重賞3勝馬 音無厩舎は07年サンアディユ以来のシリーズ制覇へ

スポーツ報知 / 2024年9月4日 6時30分

一時の不振を脱したモズメイメイ

◆第38回セントウルS・G2(9月8日、中京・芝1200メートル)

 今週の日曜重賞2鞍はサマーシリーズ最終戦。スプリント第6戦の第38回セントウルS・G2(同、中京=1着馬にスプリンターズS優先出走権)は、モズメイメイを送り込む栗東・音無厩舎が07年サンアディユ以来のシリーズ制覇を目指す。

 3歳春までは重賞2勝を含め、6戦4勝だったモズメイメイ。その後は古馬相手に逃げがかなわず2ケタ着順が続いたが、前走のアイビスSDで中団から差し切り、約1年2か月ぶりの白星。素質馬が輝きを取り戻した。G1・2勝馬インディチャンプなどを手がけたベテランの内徳厩務員は「恭介(国分恭騎手)がうまいこと脚質転換してくれた」と感謝する。

 低迷期は当該週も併せ馬をしていたが、2走前からは1週前に併せて、当該週は国分恭で単走というパターンが確立。「先週の動きを見ても変わらずきている。いい感じ。後は明日(4日)、どんな動きをするか」と胸を張る。この後はスプリンターズS(29日、中山)が控えるため、目イチの仕上げではないが、同厩務員は「勝たないとだめでしょ?」と、もちろんシリーズチャンピオンを視野に入れ、絶妙なさじ加減で愛馬と向き合う。

 音無厩舎は07年のサマースプリントシリーズにサンアディユで挑み、3戦2勝。13番人気だったアイビスSDに、最終戦のセントウルSも11番人気で制し優勝した。その3戦だけ、内徳厩務員が担当していたのも何かの縁か。唯一敗れた北九州記念(7着)を「お盆で渋滞してな。小倉まで3時間ぐらい余計にかかって、ばててしまった」と懐かしむ。来春に定年解散を控える名門厩舎のラストイヤーに、厩舎を支えてきた腕利きの存在感が不気味だ。(玉木)

 ◆サマースプリントシリーズ優勝の行方 対象レースで1勝以上を挙げたうえで、13ポイント以上を獲得することが条件。G2では1着12ポイント、2着6ポイント、3着5ポイント、4着4ポイント、5着3ポイントで6着以下は1ポイント。函館スプリントSとキーンランドCを勝ったサトノレーヴが、20ポイントで暫定首位に立っている。逆転の可能性があるのは、セントウルSに出走予定のモズメイメイ(14ポイント)とピューロマジック(10ポイント)。メイメイは勝てば文句なしの単独優勝。2着なら、ピューロが3着以下の場合に限り、サトノレーヴと同点Vとなる。ピューロは、優勝するためには勝つしかない。

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