河村勇輝、八村塁の助言胸にＮＢＡ挑戦へ 司令塔は「どれだけスーパースターであってもやってないことは注意を」

河村勇輝

　　プロバスケットボール男子Ｂ１リーグの横浜ＢＣで４シーズンプレーし、ＮＢＡグリズリーズとキャンプ参加のための「エキシビット１０」契約を結んだ河村勇輝が３日、横浜市内で渡米前、最後のファンイベントを開催した。

　この日をもって横浜ＢＣを退団し、９月中旬にはＮＢＡ挑戦のために渡米予定。記者会見では「まずはＮＢＡのコートに立つこと。コートに立つことができれば、景色っていうのはまた違ってくると思う。次は本契約、またその次はクラッチタイムや、コンスタントに試合に出れるように。まずはキャンプでしっかりと結果を残しながら、またそこで難しいようであればＧリーグでしっかりと証明して、全力でプレーしていければいいなと思う」と意気込みを語った。

　今夏、河村はパリ五輪に出場し、日本人２人目のＮＢＡプレーヤー・渡辺雄太や、ＮＢＡレイカーズに所属する八村塁ともプレーした。八村からは「ＮＢＡでプレーするためには常にポイントガードがコントロールしないといけない。常にコミュニケーションを取って、どれだけ先輩であっても、どれだけスーパースターであっても、やってないことがあればしっかりと注意してやらせなければいけない」とアドバイスをもらったと明かした。それは五輪前にもらった助言で「それは俺にも言わないといけない」と声をかけられていたという。

　河村は八村の言葉をしっかりと胸に刻み、「ポイントガードとして、常にコートにいるメンバーをコントロールしなければならない。日本とは違って言語の壁もありますけど、しっかりと信頼を得て、濃厚なコミュニケーションが取れるように」と大きなチャレンジに一歩、踏み出していく。

　この日のイベントにはチームメートも駆けつけ、３点シュートや１対１で対決。ダンクコンテストでは、身長１７２センチの河村でも届く特別サイズのリングとミニボールが用意され、試合では見ることのできない“レア”な豪快ダンクを披露。会場を大いに沸かせた。最後はユニホーム姿で登場し場内を１周してファンに直接、感謝を伝えた。

　なお、河村が結んだ契約はキャンプ参加後、シーズン開幕までにＮＢＡと下部Ｇリーグを一定期間行き来できるツーウェー契約に切り替え可能。それ以外でも他チームに獲得意思を問うウェーバーを経て、傘下のＧリーグチームに加わる道がある。