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元フライ級王者・比嘉大吾が引退へ「やりきった感が強い。悔いなし」…武居に僅差判定で敗れる

スポーツ報知 / 2024年9月3日 21時48分

武居由樹(右)に敗れた比嘉大吾=カメラ・小林 泰斗)

◆プロボクシング▽WBO世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 武居由樹(判定)比嘉大吾(3日・有明アリーナ)

 同級1位の挑戦者で、元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾(29)=志成=は、王者・武居由樹(28)=大橋=に0―3の判定で敗れ、世界2階級制覇を逃した。2018年4月以来、約6年5か月ぶり世界戦で王座返り咲きならず。試合後の会見で「やりきった感が強いですね。悔いはなし」と、すっきりした表情で引退する意向を示した。

 4回、8回と武居をロープ際に追い詰め連打を浴びせ、11回には左フックでダウンを奪った。しかし、野木トレーナーから「自分に勝ってこい」と送り出された最終12回は、強打を浴び、守る場面も多く、僅差での判定負けとなった。一緒に練習する仲の武居とは試合終了のゴングが鳴った瞬間に、固く抱き合った。「初めていい試合ができたと思う。(トレーナーの)野木さんの指導も含め、最後まで戦うことができた」と、どこか満足感があった。

 体重超過でWBC世界フライ級王座を剥奪された2018年4月のクリストファー・ロサレス(ニカラグア)戦後、ライセンスが無期限停止処分となり、19年の解除後に20年2月に復帰。バンタム級で再起し世界戦までたどり着いた。6年5か月ぶりの大舞台を「吹っ切れた試合でした。楽しめた。緊張はしたけど」と振り返り、「野木さんと18からやってきて、途中色々あって、拾ってもらって、楽しい10年間でしたね」と笑顔だった。

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