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井上尚弥「守備に回る相手と戦うのは正直あまり楽しくなかった」…腰痛めてドヘニーが棄権、防衛成功も駆け引き楽しめず

スポーツ報知 / 2024年9月3日 22時45分

防衛に成功した井上尚弥はドヘニーのポスターを背に会見を行った(カメラ・小林 泰斗)

◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 ○統一王者・井上尚弥(TKO7回16秒)WBO同級2位TJ・ドヘニー(3日、東京・有明アリーナ)

 世界4団体スーパーバンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)が、7回TKO勝ちで、WBO同級2位TJ・ドヘニー(アイルランド)の挑戦を退けた。WBC、WBOは3度目、WBA、IBFは2度目の防衛に成功した。

 7回途中で相手が腰を痛めて試合続行不可能という思いがけない展開に、井上は会見でも「ドヘニーほどのキャリアの選手がああいう戦い方をしたら、ああいうことになるのは仕方ない。自分としては丁寧に最善を尽くしていた」と淡々と振り返った。

 「ザ・パワー」の異名をとるドヘニーだったが防御に回る時間が長かった。王者は駆け引きを楽しめたか聞かれると、率直に「これを言ってしまったら見に来てくれたファンの方に申し訳ないけど、守備に回る相手と戦うのは、正直あまり楽しくなかったですね」と語った。

 序盤は慎重に入り、6、7回からギアを上げていく戦略だった。TKO勝利といえどダウンを奪ったシーンはなし。「自分が理想としていた終わり方ではないので。見に来てくれた方もそうだと思うけど、ちょっと中途半端な終わり方になってしまったなという思いでした」と不完全燃焼さをにじませた。

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