「大食い競争でもないので意味ない」大橋秀行会長、ドヘニーが腰を痛めた原因を11キロの増量と推察
スポーツ報知 / 2024年9月3日 22時59分
◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 統一王者・井上尚弥―WBO同級2位TJ・ドヘニー●(3日、東京・有明アリーナ)
世界4団体スーパーバンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)の防衛戦は、WBO同級2位の挑戦者TJ・ドヘニー(アイルランド)が、7回開始早々に腰を痛めたため続行不可能となり、試合終了となった。好戦的かと思われたドヘニーだったが、最後はリタイア。尚弥の7回TKOで終了ゴングとなる、まさかの結末。大橋ジムの大橋秀行会長は、5月に東京ドームで尚弥が対戦したネリとの防衛戦を引き合いに出し「ネリ戦以上に僕は警戒していた」と振り返った。
この日、37歳のドヘニーは、前日計量でリミットより200グラム軽い55・1キロから66・1キロと、11キロも増量し試合に臨んでいた。大橋会長は「ドヘニーが一番、どうなるか分かっていたと思うけど、体重が10キロ以上増えたのは、腰を痛めたとかそういう原因があるんじゃないかと思う」と推察。計量会見で、井上本人も「10キロ以上戻したら(重くて)ボクシングできないぞ、というところを見せたい」と語っていたが、体の負担は大きかった模様。大橋会長は「何キロ増えたとかは、大食い競争でもないので意味ないかな」と、冷静に語った。
ドヘニーは試合終了後、自力で歩行できず両肩を支えられ車いすに乗って退場。その後は医師の診断を受け、快方に向かっていると陣営側が明かした。「見に来てくれたファンもそうだと思うけど、中途半端な終わり方になってしまった」と語った井上。ドヘニーは、陣営を通して「もし明日、6ラウンドの続きができるなら、やってみたいくらいの思い」とコメントを出した。
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