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【関西学生アメフト】大麻使用否定の関学大 初戦75点貫禄勝ち 大村和輝監督「できることに集中する」

スポーツ報知 / 2024年9月4日 5時0分

第4Q、関学大RB松村亘が抜け出し、タッチダウンを決める (カメラ・馬場 秀則)

◆関西学生アメリカンフットボールリーグ ▽第1節 関学大75―10桃山学院大(3日・MKタクシーフィールドエキスポ)

 2試合が行われ、秋季リーグ開幕前に部員による大麻使用の疑いが浮上した関学大は桃山学院大に75―10で快勝した。日本アメリカンフットボール協会から8月30日に5選手が資格停止などの処分を科されたが、学校側は大麻の使用を否定。予定通りリーグ初戦に臨み、強豪校の貫禄を見せつけた。昨季3校同率優勝で抽選の結果「2位相当」となった立命大は48―12で阪大に勝利。38年ぶりに昇格した阪大は1部リーグの洗礼を浴びた。

 思わぬ形で世間の注目を集めた王者が、圧巻のプレーで魅了した。関学大は第1クオーター(Q)からいきなり27得点。昨季、史上初の甲子園ボウル6連覇を成し遂げた実力で、75―10と圧勝した。大村和輝監督(53)は「我々にできることに集中する。チームとして後ろめたいこともない。誠実にやっている」と胸を張った。

 日本協会から8月30日付で、5選手が6~7月に行われたU20(20歳以下)日本代表カナダ遠征の際に、重大な規則違反を犯したとして、資格停止などの処分を受けた。1人は大麻含有製品とみられる物質を所持、使用したとして日本代表選抜資格の無期限停止。他4人の違反内容は非公表だが、1~2年の同資格停止が伝えられた。

 4日後に試合を控えたチームにも衝撃が走った。LB永井励主将(4年)=関西大倉=は「動揺は確かにありました」と明かした。それでも、「僕たちが目指す場所は変わらない。信念にウソはない。逃げずに取り組んできた。甲子園ボウルで絶対日本一になる。そこに向かって走り続けよう」と声をかけ、180人を超える部員をまとめあげた。

 大学側が行った尿検査では5選手全員が陰性だったため、関学大は同30日の記者会見で「大麻を使用してる可能性はない。(協会に)処分の撤回を含めて検討を求めたい」と主張。これを受け、同協会の関係者はこの日の試合前、「(処分に関する)リリースだけで、それ以上のことはお答えできません」とした。指揮官は「今は協会と協議する日程を調整している段階」と説明するにとどめた。史上初の7年連続日本一へ、とにかく全力でプレーする。(森脇 瑠香)

 〇…3年ぶりの1部復帰となった桃山学院大は75失点で大敗。LB岡田吉城主将(4年)=立教新座=は「教わる部分ばかりでした」と力の差を痛感した。加藤佑一HC(45)は騒動の中、初戦に挑んだ関学大に対し「何も変えることなく万全の準備をしてきた。やっぱり強かった」と悔しさをにじませた。

 〇…立命大が昨年果たせなかった単独優勝へ好発進した。第1Qから21得点を奪うなど、猛攻で48得点。高橋健太郎監督(43)は「ランにこだわってできた。そこは合格点」と称賛した。指揮官は関学大の大麻使用疑惑を受け、「僕も含めて皆、フットボールが大好き。僕たちが世の中の目を変えていけるような存在に」と選手たちに呼びかけたと明かした。昨季は抽選の結果、全日本大学選手権出場を逃しただけに、今季こそ15年以来となる日本一をたぐり寄せる。

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