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【阪神】“満塁男”がパリ五輪レスリング金・鏡優翔の“ラブコール”に応えるV打「一球でいけたのがいい結果になりました」

スポーツ報知 / 2024年9月4日 5時0分

2回無死満塁、左前へ先制の2点適時打を放つ木浪聖也(カメラ・谷口 健二)

◆JERAセ・リーグ 阪神4―1中日(3日・甲子園)

 阪神・木浪聖也内野手(30)が“ラブコール”に応えた。0―0の2回無死満塁。高橋宏の156キロ直球を左前にはじき返し、決勝の2点適時打を放った。「よっしゃ、満塁で回ってきた、と。初球をいくって決めて、割り切って一球でいけたのがいい結果になりました」。今季の満塁時は13打数7安打で打率5割3分8厘、14打点。“満塁男”の血が騒いだ。

 「木浪ファン」を公言するパリ五輪レスリング女子76キロ級金メダリストの鏡優翔(かがみ・ゆうか、22)=サントリー=が、試合前のファーストピッチセレモニーに登場。サプライズで打席に立った木浪は「熱い視線を送ってエールを送ります」と激励されていた。

 2人は同じメンタルコーチの指導を受けている。「ひかれる笑顔をされていて」と、心を奪われた五輪女王が木浪をリサーチ。コーチを見つけて同門をたたいた。「人柄にだんだん…。ひかれていったって言ったらアレなんですけど。好きになりました」。世界の頂点にまで立てた理由は“木浪LOVEパワー”だった。

 甲子園での中日戦は1分けを挟んで8連勝。同一シーズンでは、52年のフランチャイズ制以降で最長となった。試合前に相手との駆け引きの重要性を説いていた岡田監督も「今日はストレート狙い」と、指示を体現した木浪を評価した。巨人は、スケートボード女子ストリートでVの吉沢恋、体操男子3冠の岡慎之助が始球式を務めた日に勝利した。阪神も“金メダルパワー”の恩恵で首位・広島とのゲーム差を4・5に縮めた。(中野 雄太)

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