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TBSラジオ、会長が辞任 CM素材無断差し替えの経営責任を明確にするため…調査結果を報告 

スポーツ報知 / 2024年9月4日 9時22分

TBS

 TBSラジオは4日、複数の番組でCM素材を広告主に無断で差し替えて放送したことに関しての調査結果を報告。経営責任を明確にするため三村孝成会長が30日付で辞任し、林慎太郎社長が10月1日付で代表権を返上することを発表した。

 まずは公式サイトで「CM無断差し替えについての調査結果のご報告とお詫び」と題した文章をアップした。「2024年6月19日に公表したTBSラジオ営業担当社員によるCMの無断差し替えについて、TBSラジオではコンプライアンス室による社内調査を、またTBSホールディングスでは第三者を入れた委員会による調査を行ってまいりました。この度、両調査の最終結果が出ましたので、ご報告いたします」と前置きし、「調査の結果、6月19日に公表した広告主1社のCM素材無断差し替えに加え、同広告主と別の広告主1社、計2社の生CMの無断差し替えが確認されました。どちらの広告主のCMも、同じ営業担当者と同じ広告会社が担当しており、当該営業担当者は考査からCM表現に意見があったことを受けてCM素材を差し替えた(既公表)ほか、2022年11月から2024年6月にかけて、考査の見解をもとに生CMの原稿に変更を加え、広告会社・広告主に報告しないまま放送していました。広告主名や、CMの本数等につきましては、広告主様のご意向により、公表は差し控えさせて頂きます。放送確認書の偽造は、6月19日に公表した以外にはありませんでした」と伝えた。

 「他の営業担当者による不正は確認されず、上長からの指示などの組織的関与も確認されませんでした」と調査結果を公表。「今回判明した不正行為は、広告主の正当な利益を損ね、かつ放送局と広告主の信頼関係を著しく毀損するものであり、当社として重く受けとめております。広告主様ならびに関係者の皆様に改めて深くお詫び申し上げます」と改めて謝罪した。

 社内処分についても言及し「本件不正に関し、当社では社内規定に基づき関係者に対する懲戒処分を実施するとともに、経営責任を明確にするため、役員体制を見直すことといたしました」と発表。「CMの無断差し替え及び放送確認書偽造に対する再発防止策については、弁護士による提言等に基づき具体策を策定、取り組みを開始しました。営業担当者による不正の余地をなくすため、CM進行表、放送確認書の業務に営業担当者を関与させない体制づくりを徹底するとともに、社員教育の見直しなどを実施してまいります。これら再発防止策により、CM放送プロセスにおけるガバナンス強化、コンプライアンスの徹底をはかり、信頼回復に努めてまいります」とした。

 そして「役員体制の見直し及び役員報酬の一部自主返納に関するお知らせ」という文章も掲載。「TBSラジオでは、2024年8月29日の臨時取締役会にて、下記のとおり、役員体制の見直しを行うことを決議いたしました。また役員報酬の一部自主返納を受けることになりましたので、お知らせいたします」とし、「三村孝成氏は9月30日付で取締役会長を辞任し、代表取締役社長の林慎太郎氏は10月1日付で代表権を返上することとなりました。これを受けて、向山明生氏を代表取締役会長とすることを決議いたしました」と会長の辞任などを発表した。その理由については「本日付のリリース『CM無断差し替えについての調査結果のご報告とお詫び』に記載の一連の不正に対する経営責任を明確にするため」と説明。新任代表取締役には、現TBS-TBS専務取締役の向山明生(むかいやま・あきお)氏が就任する。

 それに加えて、「代表取締役社長の林慎太郎氏から、2024年10月から12月までの3か月間、月額基礎報酬の30%の自主返納の申し出があり、これを受けることとなりました」と報告した。

 同社は6月19日に複数の番組でCM素材を広告主に無断で差し替えて放送していたと公表。2022年4月から今年6月中旬にかけて、広告主から納品された複数種類のCM素材のうち、一部の素材の表現がCM考査で「放送には検討を要する」との意見が出されたことから、営業担当者が独断でCM素材の進行表を書き換え、すでにCM考査を通過した同広告主の別のCM素材が放送されるよう手配していた。今月上旬に広告会社から「広告主の指示内容と放送が異なる」と指摘されて発覚したという。22年9月放送分以降においては、放送確認書を営業担当者個人のパソコンで偽造し、CM素材が放送されたかのように報告していたことも明らかとなった。これを受けて7月3日に行われた定例社長会見でTBSラジオの林慎太郎社長が「今回の事態を重く受け止めている。皆様並びに関係者に深くおわび申し上げます」と謝罪。無断差し替えを行った当該社員については「自宅待機」と明かしていた。

 【報告全文】

2024年6月19日に公表したTBSラジオ営業担当社員によるCMの無断差し替えについて、TBSラジオではコンプライアンス室による社内調査を、またTBSホールディングスでは第三者を入れた委員会による調査を行ってまいりました。この度、両調査の最終結果が出ましたので、ご報告いたします。

調査の結果、6月19日に公表した広告主1社のCM素材無断差し替えに加え、同広告主と別の広告主1社、計2社の生CMの無断差し替えが確認されました。どちらの広告主のCMも、同じ営業担当者と同じ広告会社が担当しており、当該営業担当者は考査からCM表現に意見があったことを受けてCM素材を差し替えた(既公表)ほか、2022年11月から2024年6月にかけて、考査の見解をもとに生CMの原稿に変更を加え、広告会社・広告主に報告しないまま放送していました。

広告主名や、CMの本数等につきましては、広告主様のご意向により、公表は差し控えさせて頂きます。放送確認書の偽造は、6月19日に公表した以外にはありませんでした。

他の営業担当者による不正は確認されず、上長からの指示などの組織的関与も確認されませんでした。今回判明した不正行為は、広告主の正当な利益を損ね、かつ放送局と広告主の信頼関係を著しく毀損するものであり、当社として重く受けとめております。広告主様ならびに関係者の皆様に改めて深くお詫び申し上げます。

本件不正に関し、当社では社内規定に基づき関係者に対する懲戒処分を実施するとともに、経営責任を明確にするため、役員体制を見直すことといたしました。CMの無断差し替え及び放送確認書偽造に対する再発防止策については、弁護士による提言等に基づき具体策を策定、取り組みを開始しました。営業担当者による不正の余地をなくすため、CM進行表、放送確認書の業務に営業担当者を関与させない体制づくりを徹底するとともに、社員教育の見直しなどを実施してまいります。これら再発防止策により、CM放送プロセスにおけるガバナンス強化、コンプライアンスの徹底をはかり、信頼回復に努めてまいります。

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