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【セントウルS】昨年の短距離女王が5か月半ぶり復帰戦へ鋭い伸び脚 鮫島駿も好感触「いい仕上がり」

スポーツ報知 / 2024年9月5日 6時0分

スムーズに伸びたママコチャ(左)

◆セントウルS追い切り(9月4日、栗東トレセン)

 サマースプリントシリーズ最終戦、第38回セントウルS・G2(8日、中京)で約5か月半ぶりに復帰するママコチャが4日、栗東・坂路で鋭い伸び脚を披露した。

 グっと重心を沈め、力強く駆け上がった。4戦ぶりにコンビを組む鮫島駿を背に、シルキーヴォイス(6歳3勝クラス)の真後ろを2馬身追走。前半は軽やかなフットワークで入り、ラスト150メートルで真横につけた。鞍上が手綱を押すと反応良くグングンと加速し、2馬身突き放した。時計は53秒5―11秒9。「折り合いもスムーズだったし、反応も良かったです。いい仕上がりでレースに臨めそうです」と鞍上は好感触を伝えた。

 牧場では爪の不安で乗れない時期が長かったが、7月18日に帰厩してから約1か月半で時計を出したのはこれで12本目。目標のスプリンターズSに向け、じっくりと土台をつくってきた。その前哨戦となる今回は、目いっぱいの仕上げとはいかないまでも、十分力を出せる状態だ。池江調教師は「なんとか間に合ったかな。帰厩当初は追い切りもしんどそうだったから、だいぶ良くなったかなと思います」と手応えを感じる。

 前走の高松宮記念は重馬場も影響し8着に終わったが、全6勝を5~10月に挙げている、暖かい時期を得意とする馬だ。84年のグレード制導入後、史上4頭目のスプリンターズS連覇へ。昨年の短距離女王が、前哨戦を制し、本番へ弾みをつける。(山本 理貴)

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