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上地結衣、銀メダル以上確定 フルセットの熱戦制し、2大会連続で悲願の金メダルに王手…パリパラ

スポーツ報知 / 2024年9月4日 23時55分

上地結衣

◆パリ・パラリンピック 第8日 ▽車いすテニス(4日、ローランギャロス)

 世界ランキング2位の上地結衣(三井住友銀行)が、2021年東京パラリンピックに続き銀メダル以上を確定した。同3位のアニク・ファンクート(オランダ)に、2時間4分、6-0、4-6、6-4のフルセットで勝ち、悲願の金メダルをかけて、決勝では同1位で2021年東京パラリンピック金メダルのデフロート(オランダ)-同5位の王紫榮(中国)の勝者と対戦する。

 マッチポイントが決まると、上地は、力強いガッツポーズを繰り出し、珍しく感情をむき出しにした。苦しい展開だった。第2セット以降、開き直った相手に押し込まれ防戦一方。それでも、耐えに耐えて、勝利に結びつけた。

 最高の滑り出しを切った。大舞台で固くなる相手に対し、おもしろいようにポイントを重ねた。6ゲームを一気に連取し、完封で第1セットを先取。このまま上地が、主導権を握るかと思われた。

 しかし、第2セットから相手が開き直り、上地の課題であるサーブをリターンで攻めてきた。逆に上地はミス待ちになり、攻める勇気が出ない。第2セットは6-4で奪われ、最終セットも4オールまでもつれた。第9ゲーム、上地は自分のサーブで立ち位置を変え、しっかりとサービスゲームをキープ。このゲームが勝敗を分けた。

 ファンクートは、パラリンピック最大のライバルだ。パラリンピック3大会連続で準決勝で両者は対戦。2016年リオデジャネイロ大会はファンクートが、21年東京大会は上地の勝利だった。3度目の正直は、上地に軍配が上がった。

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