ボーイズリーグ 札幌北広島Bが完封発進…ドリスポカップ争奪第12回秋季北海道大会
スポーツ報知 / 2024年9月5日 10時29分
◇ドリスポカップ争奪第12回秋季北海道大会 第1日 ▽1回戦 札幌ボーイズ0-7札幌北広島ボーイズB(1日、むかわ・田浦第2野球場)
新チームの戦いが始まり、1回戦3試合を行った。札幌北広島Bは、先発右腕・太田慶音(2年)が札幌打線を5回無安打無四球10奪三振で0封。新エース候補に力強く名乗りを上げた。連覇を狙う旭川大雪は15安打17得点の猛攻で札幌手稲Bに4回コールド勝ち。札幌手稲も13安打20得点で圧勝発進した。
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新エース候補が快投劇で開幕ゲームを飾った。札幌北広島Bの先発右腕・太田が5回を無安打無四球で0封。わずか68球で札幌打線を完璧に押さえ込み、「手応えはつかめました」。涼しい表情で、2番手の原冬弥(2年)にバトンを渡した。
最速132キロの直球と切れ味鋭いスライダーなどを高い制球力で投げ分け、打者を翻弄(ほんろう)した。走者を許したのは内野の失策のみ。捕手・近藤周吾(2年)の好リードもあって的を絞らせず、4~5回の4者連続を含む毎回の10奪三振と、圧巻の内容で新チームを快勝発進に導いた。
毎週火・木曜の投球練習以外にも、自宅で父・曹(つかさ)さん(38)の指導を受けてきた。鵡川高で2002年センバツ甲子園に出場、札幌大でもMVPに輝くなどエースとして活躍した父から、変化球の握りなど様々な技術を吸収。今春までは力任せの投球だったが、脱力フォームからリリースの瞬間に全パワーを放出するスタイルに変えて「球のキレと伸びが増した」(太田)。
北海道選抜を率いて関東遠征中の山田徹監督に代わって指揮を執った原明伸コーチは「次(旭川大雪戦)につながる」と安どの表情。今大会の札幌北広島は、戦力を均等に分けた2チームが出場している。先陣を切って存在感を見せた太田は「新チームは投手層が厚くて争いも激しい。この中で絶対的なエースになりたい」と眼鏡の奥の目に自信を宿していた。(石井 睦)
○…旭川大雪は札幌手稲ボーイズBに17-1(4回コールド)。先発全員の15安打で17得点。登録17人の2年生を全員起用し、戦力を見極めながら連覇へ好発進した。春の全国で8強進出を果たした前チーム主将の水口叶夢(3年)から推薦されて新チームの主将を任された山脇瑛翔(2年)は「初戦でも冷静に試合に入れた」。次は因縁の札幌北広島B戦。7月の2年生大会では終盤に追い付かれて引き分け、得失点差での際どい優勝だった。「次は絶対に勝ちたい」
☆札幌手稲・越中築監督(3本のランニング本塁打など13安打で20得点)「『低く鋭い打球』をテーマにしてきた。随所で発揮できていた」
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