「夢だった東京ドーム」でフィナーレ ＩＶＥ、総動員数４２万人の初ワールドツアーのアンコールで涙

東京ドームでワールドツアーの最終公演を行ったＩＶＥ

　韓国の女性６人組グループ・ＩＶＥ（アイヴ）が５日、東京ドームで初ワールドツアー「ＳＨＯＷ　ＷＨＡＴ　Ｉ　ＨＡＶＥ　ＩＮ　ＪＡＰＡＮ」のファイナル公演を行った。

　アンコールを迎えると、６人は感情を抑えきれず、涙があふれた。昨年１０月に韓国でスタートした１９か国・地域を回る大規模ツアー（全３７公演、総動員数４２万人）のフィナーレ。手紙に思いを記したレイ（２０）は「夢だった（初めての）東京ドーム。２日間、埋め尽くされた会場でコンサートをすることができて幸せです」と感慨にひたった。幼少期に東京ドームで見たコンサートが、この世界に憧れを抱くきっかけになったが「あの時の私に“夢がかなったよ”って言いたいです。これからもＩＶＥは止まらず、走り続けます。ＤＩＶＥ（ダイヴ、ファンの呼称）の皆さん、夢のような２日間をありがとう」とかみ締めた。

　ウォニョン（２０）は「最後のステージが東京ドームだなんて信じられない」。イソ（１７）も「愛するＤＩＶＥの皆さんと過ごせて幸せです。頻繁に泣く方ではないけど、１１か月のツアーが終わると思うと、悲しくて…」と声を詰まらせた。

　生バンドを従えての３時間。４万３０００人の地鳴りのような大歓声が響き渡る中、「Ｉ　ＡＭ」で幕を開けた。坂本龍一さんの「戦場のメリー・クリスマス」をモチーフにした未発表の新曲「Ｓｕｐｅｒｎｏｖａ　Ｌｏｖｅ」や、「Ｗｉｌｌ」も歌唱。ユニットごとに分かれ、アリアナ・グランデの「７　ｒｉｎｇｓ」からＯＲＩＧＩＮＡＬ　ＬＯＶＥの「接吻」、スパイス・ガールズの「Ｗａｎｎａｂｅ」へと続くカバーメドレーなど２３曲で魅了した。

　２１年デビュー。韓国の音楽番組で女性グループ歴代最速の１位を獲得し、第４世代の“Ｋ―ＰＯＰ最強女性アイドルグループ”との呼び声が高い。２日間で９万５８００人を熱狂させたドーム公演になったが、６人にとっては通過点にすぎない。（加茂　伸太郎）