東日本女子選抜、６点差逆転 ８点差追いつく…奇跡の試合で準優勝…ボーイズリーグ鶴岡一人記念大会

九州戦の６回、押し出し四球を選び右手を突き上げた清水

◆第２４回ボーイズリーグ鶴岡一人記念大会（８月２３～２４日・鶴岡一人記念球場ほか）

　各ブロックの選抜チームで戦う第２４回鶴岡一人記念大会で、東日本選抜チームが躍進した。中学生の部は３年連続の準優勝。２年連続決勝で敗れた関西選抜を準決勝で破りリベンジも、決勝で広島選抜に敗れ優勝はならなかった。女子の部は予選リーグで大差を逆転、追いつくなど６年ぶりの準優勝。小学生の部は予選リーグ１位通過。準決勝で敗れ４強も、３チームが決勝トーナメント進出を果たした。

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　諦めない。東日本女子選抜ナインの強い思いが奇跡の決勝進出を果たした。

　初戦の中四国ドリームガール戦で６点差を逆転勝ちすると、九州選抜戦は３回まで０―８と大量リードを許した。絶体絶命の４回から主将の清水がマウンドに上がり３者凡退に抑えると、流れが変わる。２点を返した４回無死二、三塁で伊藤の三塁前へのバント（記録は安打）で二塁走者・岡部が一気に生還するツーランスクイズを決めた。走塁を徹底的を鍛えてきた飯森豊監督（５２）も「しっかりやってくれた」とたたえる神走塁。４イニングを無安打投球した清水は「自分が抑えて攻撃につなげられたらと思った」。引き分けで決勝進出を果たした。

　決勝は敗れてナインは涙に暮れたが、快進撃は色あせない。捕手の浅見は「チームが一つになった奇跡のような試合でした」。飯田も「勝ちたい強い気持ちが出た」と言う。「みんなよくやってくれた。成長してくれた」と言う指揮官の目も感激で真っ赤だった。

　【東日本女子選抜・登録メンバー】★は主将、かっこ内は所属

　▽３年生　★清水柚希（高崎）、岡部玲杏（浦和）、榎本惟花（坂戸）、磯野琴菜（川越）、伊藤美桜（町田）、浅見瑠香（太田スバル）、遠藤妃夏（宮城中央）、根本麻央（浦和）、飯田亜胡（東京江戸川）、石井沙羽（浦和）、橋口明歩（浦和中央）、武内彩華（筑西田宮）、瀬尾結衣（庄内）、小松莉々姫（寒河江）

　▽２年生　岡野琉花（江戸崎）、田中仁奈（松戸中央）、本田真珠耶（成田）

　★東日本女子選抜の戦績

　▽予選リーグ（２３日・三次市営球場）

東日本女子選抜８―６中四国ドリームガール

　▽同（２３日・電光石火きんさいスタジアム）

東日本女子選抜８―８九州女子選抜

　▽決勝（２４日・鶴岡一人記念球場）

中日本女子選抜７―３東日本女子選抜