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伊東純也が1得点2アシストで7か月ぶりの“復帰戦”を飾る 憔悴していた招集外期間中に深まった森保監督との絆

スポーツ報知 / 2024年9月6日 5時5分

後半、チーム6点目のゴールを決めた前田(左)を祝福する伊東(カメラ・小林 泰斗)

◆北中米W杯アジア最終予選 第1戦 日本7―0中国(5日・埼玉スタジアム)

 7か月ぶりに日本代表に復帰したFW伊東純也(31)が、後半18分から途中出場で1得点2アシストの活躍を見せた。今年1~2月のアジア杯開催中の週刊誌報道から準強制性交致傷の疑いが浮上し、大会中にチームを離脱。不起訴となったことで迎えた復帰戦で感謝の思いをプレーで示した。森保一監督(56)は18年ロシア(当時ハリルホジッチ監督)、自身が指揮した22年カタールW杯と連続で黒星を喫して鬼門となっていた最終予選初戦で、7発と最高の滑り出しを果たした。

 無意識に体が動いた。後半32分。伊東が左足で放ったシュートは相手DFに当たり、ゴールへ吸い込まれた。チームメートからの祝福の輪がとけると、スタンドに向かって頭を下げていた。「自然と出たんです。本当に。ありがとうございます、と。声援だったり、そういう部分に。意図的にというか、自然と出ました」。復帰を迎えてくれたサポーターへの感謝の思いだった。

 後半18分、名前のコールとともにピッチに入ると、スタジアムには大歓声が響いた。「うれしかった。ゴールを取ってやろうと思った」。その言葉通り、日本代表では23年10月の親善試合・チュニジア戦以来、11か月ぶりの得点。さらに後半42分にはMF前田、アディショナルタイム(AT)にはMF久保のゴールもアシスト。3得点に絡み、自らの復帰戦を祝った。

 1~2月のアジア杯中に起こった週刊誌報道により、準強制性交致傷の疑いが浮上し、大会中にチームを離れた。騒動直後はベッドから起き上がれないほど憔悴(しょうすい)していたという。事実無根を訴えたが、係争中は代表招集されない時期が続いた。そんな中でも森保監督からは毎回、招集外とする際にも連絡が入った。伊東を守るために招集外とする説明に加え、「元気?」と普段通りに接してくれる声に支えられ、Sランス(フランス1部)でのプレーに専念した。

 同様の事例では、1年以上かかることもあるが、約7か月で不起訴となり、最終予選初戦にギリギリ間に合った。代理人弁護士を務めた加藤博太郎氏は、この試合を事務所スタッフと観戦し「何としても最終予選に間に合わせたいと思っていました。涙が出ました」と復帰を喜んだ。

 前回の最終予選では4ゴールを決め、カタールW杯の出場権獲得に大きく貢献したスピードスター。「思った以上に声援がすごかったし、うれしかった。ゴールを取った時は、本当にうれしかった。今までより周りの人が喜んでくれたので、自分もよりうれしかった」。何度も繰り返した「うれしかった」という言葉。感謝の思いをプレーで表現し、森保ジャパンの右サイドに頼もしい男が帰ってきた。(金川 誉)

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