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鬼門破った森保監督の「準備力」の裏側 「同じ轍は踏まない」2大会連続黒星発進で痛感した足りなかったもの

スポーツ報知 / 2024年9月6日 5時0分

前半、戦況を見つめる森保一監督(カメラ・中島 傑)

◆北中米W杯アジア最終予選 第1戦 日本7―0中国(5日・埼玉スタジアム)

 FIFAランク18位の日本が同87位の中国とホームで対戦。7―0で勝利し、過去2大会は敗れている最終予選初戦を白星で飾った。

 鬼門をぶち破り、最高のスタートを切った。開始12分のMF遠藤の先制点を手始めに最終予選で日本史上最多7得点のゴールラッシュ。2大会連続で黒星を喫していた初戦を“3度目の正直”でものにした森保監督は「同じ轍(てつ)は踏まないようにしなければいけないと考えていた。最善の準備が結果につながった」とかみしめた。

 機器トラブルで予定より6分遅れて開始した一戦。負傷から7か月ぶりに代表復帰したMF三笘、久保、堂安ら豪華メンバーが先発に並んだ。システムは6月の2戦に続いて攻撃的な3バックを敷き、左の三笘、右の堂安を両翼に配置。「守備も献身的に泥臭く戦い、攻撃の特長も出してくれた」と指揮官。センターバック3人で守備を安定させ、久保や南野を含めたアタッカーが強烈な突破力を見せて圧倒した。

 3年前の悪夢は胸に刻んできた。最終予選初戦・オマーン戦。冨安、南野ら主力を欠く中で終盤にクロスから失点し、0―1で落として解任騒動にも発展した。足りなかったことは「想像力」と指揮官。欧州シーズン開幕直後の選手の移籍や体調、長距離移動の疲労。想定外の事態に苦戦し、黒星に泣いた過去は教訓となった。

 2度目の最終予選では「準備力」が光った。欧州組を中国戦2日前に全員練習に参加させるため、チャーター便で帰国。推定数千万円の費用を負担してコンディション維持を図り、谷口は「ストレスを最低限にしてもらった」と感謝した。通常より1日早い試合2日前にさいたま市に入り、2日間の戦術練習。1ミリの隙も作らず「過去の痛い経験は消えないが、過去を生かして成長していけている手応えを持てた」と語った。

 試合前、スタジアムの夜空はW杯トロフィーをモチーフに光るドローンで彩られた。「今日の試合がW杯出場獲得チケットを保証してくれるものではない。バーレーン戦は厳しい戦いを覚悟して臨む」。8大会連続のW杯出場へ、強い決意で突き進む。(星野 浩司)

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