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小田凱人、シングルス金メダルに王手 車いすテニス日本男子初の単複同時決勝進出…パリパラ

スポーツ報知 / 2024年9月6日 3時32分

◆パリ・パラリンピック 第8日 ▽車いすテニス(5日、ローランギャロス)

 世界ランキング2位で、パラリンピック初出場の小田凱人(ときと・東海理化)が金メダルに王手をかけた。準決勝で、同4位のグスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)に6-2、7-5で勝ち、パラリンピック同一大会で、単複で同時に決勝に進んだ初めての日本男子となった。決勝では、同1位のアルフィー・ヒューエット(オーストラリア)と対戦する。

 マッチポイントが決まると、小田は両手を広げ、コート上で喜びをかみしめた。「めっちゃよかった」という第1セットを2ゲームしか失わず、そのままストレートで押し切った。試合中には、何度も観客を盛り上げるためにあおり、自分を奮い立たせた。

 フェルナンデスが課題のサーブで6本のダブルフォールトと苦しむ中、リターンで攻めた。特に相手の第2サーブを積極的に叩き、ポイントにつなげた。第2セットの接戦でも、その積極性が生き、難敵フェルナンデスにストレート勝ちだ。

 日本男子として初めて単複同時決勝進出だ。日本男女を通じての史上初は、今大会の上地結衣に先に譲ったが、4個の金メダルを誇る国枝慎吾さえできなかった快挙だ。

 決勝で対戦するヒューエットとは、小田から7勝8敗。しかし、赤土のコートでは小田が2勝0敗と負けなしだ。「彼に勝つためにここに来た。負ける気がしないので」。最後まで、いつもの小田節が健在だった。シングルス決勝の前に、まず6日に、三木と組んだダブルス決勝でヒューエットとリードの英国ペアと対戦する。

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