大相撲幕内・若隆景がスタンバイＯＫ…三役とも対戦しそうな秋場所へ向け「当たり負けしないように取っていければ」

３日に荒汐部屋で稽古した若隆景

　福島市出身の大相撲幕内の若隆景（２９）＝荒汐＝が秋場所（９月８日初日、東京・両国国技館）へスタンバイＯＫだ。３日に荒汐部屋へ出稽古に来た関脇・霧島（２８）＝音羽山＝、小結・平戸海（２４）＝境川＝らと精力的に申し合い稽古を行った。「わざわざ来てもらってもいる。いい稽古ができた」とうなずいた。

　昨年春場所まで７場所連続で関脇だったが、同場所で大けが。右膝前十字靱帯（じんたい）の再建手術を行った。４場所連続休場で幕下にも転落したが、７月の名古屋場所で幕内に復帰し１１勝４敗。今場所の番付は東前頭７枚目まで戻してきた。幕内上位、そして三役との対戦も予想されるが、「当たり負けしないように取っていければいい」と闘志を秘めた。

　８月２２日、福島市にある福島トヨタクラウンアリーナで開催された夏巡業に参加した。３０００人以上のファンから多くの声援をもらった。秋場所は全休した昨年を除けば、プロ入りした１７年以降ですべて勝ち越すなど験もいい場所。「自分のことに集中してしっかりやっていきたい」。故郷の思いも背負い、土俵に立つ。