尾上松也、舞台「夫婦パラダイス」で瀧内公美と駆け落ちカップル熱演「ふわふわ浮遊するような不思議な感覚」

舞台「夫婦パラダイス」の尾上松也、瀧内公美

　歌舞伎俳優の尾上松也、女優の瀧内公美が駆け落ちカップルを演じる舞台「夫婦パラダイス～街の灯はそこに～」が６日、東京・新宿の紀伊國屋ホールで初日を迎えた。

　劇作家の北村想が、日本文学へのリスペクトを込め、オリジナル戯曲を創作する「日本文学シアター」シリーズの第７弾。織田作之助の人気作「夫婦善哉」の主人公柳吉（松也）とお蝶（瀧内）をモチーフにしながらも、時空も理屈も軽々と超越した予測不能な物語が展開する。北村の劇世界を知り尽くした寺十吾が演出を手掛け、松也、瀧内のほか、鈴木浩介、福地桃子、高田聖子、段田安則らが出演する。

　東京出身の松也は「実は、一番緊張していたのは関西弁だった」と告白。不安を抱えながら稽古を重ねたという。「関西人の段田さん、（高田）聖子さんのお稽古を見ていて、とても勇気をいただいたんです。お二人のなんだかわからないくらい（笑い）の勢いと思い切りの良さに、『よし、もう気にしないでいっか～！』と。いつの間にか夢うつつのような、ふわふわ浮遊するような不思議な感覚の中で、僕たち６人と一緒に妄想しながら、この物語を膨らませていただけたら」と話している。

　東京公演は紀伊國屋ホールで１９日まで。愛知公演は穂の国とよはし芸術劇場ＰＬＡＴ主ホールで２２～２３日、大阪公演は森ノ宮ピロティホールで２６～２７日に上演する。