琴桜、初Ｖへ気合「気持ちを出してしっかりやっていくだけ」 照ノ富士休場で出場最高位に…秋場所８日初日

締め込み姿で重りの石を持ってすり足をする琴桜(カメラ・三須　慶太)

　大相撲の大関・琴桜（佐渡ケ嶽）が６日、千葉・松戸市の部屋で秋場所（８日初日、東京・両国国技館）へ向けた調整を行った。この日は本場所で使用する締め込みを巻いて、基礎運動中心の稽古。この日の取組編成会議で初日は結びで小結・平戸海（境川）、２日目は東前頭筆頭・隆の勝（常盤山）との対戦が決まった。本場所が目前に迫ったが「毎場所のことなので。場所だな、という感じです。誰が相手でも一緒ですから」と冷静に話した。

　夏巡業で腰痛を発症し、本格的な稽古は２９日の稽古総見で再開した。それでも出稽古に来た小結・大栄翔（追手風）や隆の勝らと精力的に稽古を行った。琴桜は「逆に体を休められたかなとプラスに考えて。足りていないとは思いますけど（巡業中などに稽古を）できなくても自分で何をやればいいか考えてやりました。出稽古も来てもらって、（巡業中に稽古が）できなかったことを考えると、その分をしっかり取り返そうと思ってやっていました」と一定の手応えをつかんでいる様子だ。

　新大関からの３場所連続を含め、５場所連続で２桁白星を挙げているが、まだ賜杯には手が届いていない。横綱・照ノ富士（伊勢ケ浜）の休場で、出場力士の中では最高位となる。琴桜は「変わらずしっかりと、思い切ってやるだけなので。できる準備をしっかりして臨んでいければいいんじゃないかなと思います。気持ちを出してしっかりやっていくだけですね」と気合を入れた。