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10勝9KOの鉄の拳 中野幹士が初のタイトル戦「スカッと倒して勝ちたい」東洋太平洋王座決定戦 

スポーツ報知 / 2024年9月6日 15時44分

初のタイトル戦に挑む中野(左)と対戦相手のピアラ(カメラ・近藤 英一)

◆プロボクシング▽東洋太平洋フェザー級(57・1キロ以下)王座決定戦12回戦 同級1位・中野幹士―同級14位ブリックス・ピアラ(7日、後楽園ホール)

 王座決定戦の前日計量が6日、都内で行われ東洋太平洋フェザー級1位・中野幹士(29)=帝拳=はリミットの57・1キロ、対戦相手の東洋太平洋同級14位ブリックス・ピアラ(22)=フィリピン=は56・6キロでともに1回でクリアした。

 デビュー6年目で初めてベルトをかけた舞台に立つ中野は「タイトル戦だからといって変わったことはない。毎試合同じ気持ち。強いて言えば周りが喜んでくれているのがうれしいです」と平常心を強調する。

 東京・竹台高時代に三冠を達成すると、強豪の東農大に進学。国際大会での優勝を手土産に2018年に帝拳ジムからプロデビュー。戦績は10戦全勝(9KO)と無敗を誇る。ミット打ちでパンチを受けた同ジムのカルロス・トレーナーが、これまで受けたことのないほどの硬いパンチに「鉄の拳」とニックネームをつけたほどのハードパンチャーでもある。

 東農大時代の同期でもある桑原択(大橋)、鈴木雅弘(角海老宝石)はひと足早く東洋太平洋王座を獲得している。この日の朝も「頑張れよ」と連絡をもらい、友人からのエールに勇気づけられ計量会場へと足を運んだ。王座を争うピアラ(9勝3KO1敗)と初対面した中野は「特に何もない。背格好も想定通り」と自信たっぷりにいう。KOというイメージが定着しつつある中野は「自分から攻めていってダメージを与えてチャンスがきたら仕留める。スカッと倒して勝てたら」と、6連続KO勝利での戴冠を狙う。

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