Ｊ３八戸が異例の平日デーゲーム 招待した小中学生に石崎信弘監督「サッカーの面白さは出せた」

頭で競り合う八戸・安藤由翔（右）と福島・森璃太

◆明治安田Ｊ３リーグ第２７節　八戸０―１福島（６日・プラスタ）

　八戸は福島に０―１で敗れた。多くのチャンスを作ったがゴール前での決定力に欠け、後半３７分に失点。直近５連勝で９戦負けなし（６勝３分け）と圧倒的な強さを誇っていたホーム・プラスタで惜敗し、石崎信弘監督は「初めてサッカーを見る子どもたちもいたので、何としても勝ちたかった。ただ白熱した戦いで、サッカーの面白さは出せたと思います」と振り返った。

　金曜ながらキックオフは午後１時という異例の平日デーゲームには２４１９人が来場。「スクールトリップデー」として八戸市などホームタウン８市町村から小中学生１７４０人を無料招待し“社会科見学”の一環としてサッカー観戦を行った。試合前にはベンチ外選手らによるサッカー教室など様々なイベントが行われ、クラブ特製の自由帳やフラッグなどのお土産も配布された。

　クラブ関係者によると、昨年５月に平日デーゲーム開催を行ったＪ２山形を参考に計画したという。山形は「エデュケーショナルデー」として山形県内の学生３０００人を招待し、試合前にはスポーツ体験イベントを開催。試合も５―０で大分に快勝していた。Ｊリーグの平日デーゲームは、中止や延期などの代替開催以外では極めて珍しい。