大谷翔平、９月初アーチで史上初「４５―４５」達成も…ドジャース１点だけで連敗 故障者続出で不安残る

◆米大リーグ　ドジャース１―３ガーディアンズ（６日、米カリフォルニア州ロサンゼルス＝ドジャースタジアム）

　ドジャース・大谷翔平投手（３０）が６日（日本時間７日）、本拠地・ガーディアンズ戦に「１番・ＤＨ」で先発出場。６回に９月初アーチとなる５試合ぶりの４５号ソロを放ち、史上初の「４５―４５」に到達したが、ナ・リーグ西地区のド軍はア・リーグ中地区のガ軍との“首位対決”を落として約３週間ぶりの連敗を喫した。

　ガ軍先発左腕・ボイドとは２年ぶりの対戦だった。大谷は過去通算６打数１安打１四球の打率１割６分７厘となっていたが、今季初対戦で初回先頭の第１打席は特大の中飛。４球目を捉えたように見えたが、やや詰まっていたのかフェンス際で失速。本塁打までわずかに届かず中飛だった。飛距離３９４フィート（約１２０・１メートル）だった。

　だが、２点を追う６回１死の第３打席だった。ボイドの８８・８マイル（約１４２・９キロ）シンカーを押し込むと、打球速度１１１・２マイル（約１７９キロ）、打球角度３８度、飛距離４１３フィート（約１２５・９メートル）でバックスクリーン左に運んだ。史上初の「４５―４５」（４５本塁打＆４５盗塁）に到達。自身最多で２度目の１００打点となり、アダメズ（ブルワーズ）と並んでリーグトップタイ。本塁打は同トップのオズナ（ブレーブス）に８本差と独走状態で、再び２冠に立った。

　ここまで４６盗塁を決めており、年間５１本塁打、５２盗塁ペースとなった。ここからも一発ごとに“メモリアル弾”が待っており、自身最多タイの４６号で史上初をさらに更新する「４６―４６」到達。自己新の４７号を放つと、アジア出身＆ＤＨ選手の最多タイ記録。４８号でアジア新の通算２１９本塁打を達成後、４９号では球団最多に並び、日本人初の５０号が盗塁次第では前人未到の「５０―５０」を決めるアーチになる可能性もあり、今後も目が離せない。

　ナ・リーグ西地区で首位を走るド軍は大谷の一発による１点に終わり、同２位のパドレスに４ゲーム差と迫られた。試合前にはチーム最多１１勝のストーンの離脱が決まり、試合でも初回に４番のＴ・ヘルナンデスが左足甲付近に死球を受けて交代した。球団は左足の打撲と発表したが、不安が残る敗戦。優勝マジックは「１７」のままとなった。