浦和スコルジャ新監督「攻撃と守備のバランスを取る」「現在の順位は十分ではない」就任会見で抱負

就任会見に臨んだ浦和のスコルジャ新監督（カメラ・岡島　智哉）

　浦和の監督に復帰したマチェイ・スコルジャ氏（５２）が７日、さいたま市内で就任会見を行い「またこのクラブに戻ることができて光栄に思っています。私を信頼してくれたフロントの方々に感謝したい。再び、大きな野心を持つ素晴らしいクラブの一員になれたことをうれしく思う」と力を込めた。

　新指揮官は「これから私が行う作業は、攻撃と守備のバランスを取ることだ。失点数を減らしていければと思っている」と語り、昨季リーグ最少失点だった堅守を取り戻すことを明言。「現在の順位は十分ではない。順位を上げていくことを早めにやらなければ。（中断までの）最初の４試合が重要なステップになる。１試合目から勝ち点を取っていきたい」と意気込みを語った。

　クラブは８月２７日にペアマティアス・ヘグモ監督（６４）を解任。スコルジャ氏は、退任から約８か月で異例の復帰となった。

　今季就任したヘグモ氏は攻撃的サッカーを掲げたが、失点（２６試合３５失点）は大幅に増え、９勝８分け９敗の１３位と低迷。堀之内聖スポーツダイレクターは「現時点でのチームの完成度は後れを取っていると言わざるを得ない」と声明を出し、解任に至った経緯を説明した。

　スコルジャ氏は昨季、就任４か月でＡＣＬを制覇し、Ｊ１では最少の２７失点でリーグ４位、ルヴァン杯で準優勝と好結果を残しながら、家庭の事情を理由に退任していた。

　◆マチェイ・スコルジャ　１９７２年１月１０日、ポーランド出身。５２歳。２００２～０６年に同国代表アシスタントコーチを務める。母国クラブで監督を歴任し、２１―２２年の１部レフ・ポズナンなど計４度のリーグ優勝。２３年に浦和監督に就任。同年５月にＡＣＬ制覇。リーグ４位、ルヴァン杯準優勝、クラブＷ杯４位。同年限りで退任。趣味はＦ１観戦。身長１９０センチ。