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「まだ1軍では使えないのかな」から約1か月…巨人1軍復帰野手があと1球で敗戦危機救う同点打

スポーツ報知 / 2024年9月8日 5時5分

9回2死一、二塁、代打・中山が同点となる右前適時打を放つ(カメラ・宮崎 亮太)

◆JERA セ・リーグ 巨人3×―2DeNA=延長12回=(7日・東京ドーム)

 熱い思いを込めて、中山がバットを振り抜いた。1点ビハインドの9回2死一、二塁で代打で登場。1ボール2ストライクから森原の内角高め150キロ直球を引っ張った。右前で打球が弾み、二塁走者の湯浅が生還。土壇場で試合を振り出しに戻した。1軍再昇格後、初打席で値千金の同点打。一塁上で握りしめた右拳を突き上げ、振り下ろした。

 「今までチャンスをもらってもなかなか結果を残せていなかった。次こそは、という強い気持ちを持って打席に入りました」

 苦い経験を糧にした。8月10日の中日戦(バンテリンD)。「7番・三塁」で先発に抜てきされた。しかし、好機での空振り三振を含む2三振。拙守もあるなど精彩を欠き、途中交代になった。阿部監督から「まだ1軍では使えないのかなと僕が判断して、すぐに代えました」と苦言を呈され、試合後に今季3度目の2軍落ちが決まった。

 そこから再出発した。「今までにないくらい悔しかったです」。降格直後は切り替えることすら難しかった。どん底だった。それでも「もう1回はい上がってやるしかない」と、奮い立たせた。2軍首脳陣からは「へこんでいてもしようがないぞ」と活を入れられ、一層気合が入った。打撃では力強く振りにいく中での対応力をテーマにして鍛錬。守備は三塁からのスローイングに力を入れ、練習量も増やした。同じ悔しさは二度と味わいたくなかった。

 地元・名古屋での屈辱の途中交代から約1か月。1軍の試合を常にチェックしながらファームで取り組んできた日々が、最高の場面で結実した。指揮官も「ああいうところでなかなか結果が出なくて2軍に行ったけど、2軍で頑張ってたのでこういう結果になった」と目を細めた。

 この日はティファニーとコラボした限定ユニホームを着用。「かっこいい。おととしの黒いユニ(Yohji Yamamotoとのコラボユニホーム)は着られなかったので着られて良かった」と喜びをかみ締めた。ただ、この一打で満足するつもりはない。「これだけにならないように、明日からも準備したい」。はい上がった若武者が、Vロードを突き進むチームをさらに勢いづかせていく。(宮内 孝太)

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