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鉄の拳・中野幹士がデビューから11連勝で王座獲得 ピアラを4回で仕留め6連続KO勝利で戴冠

スポーツ報知 / 2024年9月7日 21時22分

2回、ブリックス・ピアラ(左)のボディを攻める中野幹士(カメラ・中島 傑)

◆プロボクシング▽東洋太平洋フェザー級(57・1キロ以下)王座決定戦12回戦 同級1位・中野幹士(KO4回34秒)同級14位ブリックス・ピアラ(7日、後楽園ホール)

 東洋太平洋フェザー級1位・中野幹士(29)=帝拳=が初の王座獲得に成功した。空位の東洋太平洋同級王座をブリックス・ピアラ(22)=フィリピン=と争い4回KO勝ち。デビューから無傷の11連勝(10KO)でベルトを手にした。

 「ボディーは狙い通り。ベルト? 重いです。うれしいです」。赤いベルトを肩にかけると感極まり涙を流した。一発狙いのピアラを警戒して初回は冷静に相手の動きを見た。そして3回、自慢の強打をボディーに打ち込むとピアラはキャンバスに崩れ落ちる。立ち上がりゴングに救われた相手に4回も再びボディーでダウンを奪いフィニッシュ。6連続KO勝利に「最後は倒せたので良かった」と笑顔をつくった。

 15歳で帝拳ジムの門をたたいた。当時ジムは選手の入門を一時中断していたが、それを承知で毎日ジムに足を運び入門を直訴した努力家だ。都立・竹台高ボクシング部だが、練習は帝拳ジムでプロに交じり汗を流した。高校3冠を達成し、東農大時代にも国際大会を制しアマ7冠を手土産にプロデビュー。天性のハードパンチャーについたニックネームは「鉄の拳」。その名の通りKO率は9割以上を誇る。「強いチャンピンを目指したい。もっといい色(世界)のベルトを見せれるように頑張ります」と、世界挑戦を見据え精進する。

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