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李健太が判定の末、初防衛に成功「何も言うことはない。(次戦は)命がけでトレーニングして準備します」

スポーツ報知 / 2024年9月7日 21時39分

6回、山本ライアンジョシュア(左)を攻める李健太(カメラ・中島 傑)

 ◆プロボクシング ▽日本スーパーライト級(63・5キロ以下)タイトルマッチ10回戦 〇王者・李健太(判定)同級9位・山本ライアンジョシュア●(7日、東京・後楽園ホール)

 メインで行われた日本スーパーライト級タイトルマッチは王者の李健太(帝拳)が山本ライアンジョシュア(ワタナベ)を判定で下し、初防衛に成功した。李はボディーやフックで有効打を重ねて着実にポイントを奪った。1人がフルマーク、2者が99―91の3―0判定にも李は「何も言うことはない」と厳しい表情。強引に前に出て接近戦を挑んできた山本を倒しきれず「心を折ることができず焦ってしまった」と反省の言葉ばかりが口をついた。

 戦績は28歳の李が8勝(2KO)1分け、30歳の山本が7勝(1KO)7敗。

 李は大阪朝鮮高で高校6冠を達成。日本記録となる62連勝をマークするなど、アマ通算102勝10敗というレコードを誇る。4月に当時王者の藤田炎村(ほむら)=三迫=に3―0の判定勝ちで王座を奪取した。王者としては初めてのメインとなる試合に向け、「特別な興行。燃えてます」と意気込んでいた。

 6日には同じ階級の平岡アンディ(大橋)がWBO世界スーパーライト級挑戦者決定戦で9回TKO勝ち。「刺激になりましたね。カーッて燃えた。試合前にいいもの見せてもらった」と期するものがあった。将来的に世界に打って出る予定だけに「その時につながるような試合をしたい」と初防衛戦での内容にもこだわっていた。

 対する山本はプロ7年目で初のタイトル戦。「10回中、勝てるのは1回。その1回をあした持ってきたい」とベルトを巻くために、王者の映像チェックを入念に行ってきていた。

 試合は1回、李がいきなり強烈な左ボディーと左ストレートをヒットさせる。山本も左フックで応戦し、激しい試合を予感させるスタートとなった。2回には山本が接近戦を挑む。くっついて左右からボディーを打ち込んだ。王者は偶然のバッティングで右目の上をカットするアクシデントにも見舞われてしまう。

 4回、ワンツーからリズムをつかんだ王者がパンチを上下に散らしていく。5回は少し攻め込まれたが、途中採点では50―45が1人、残り2人が49―46と3者ともに李を支持した。6回終了間際にはカウンターで右ストレートをヒットし、山本をぐらつかせ、7回には左右のフックとボディーをヒットした。

 倒しきることはできず、試合は判定までもつれこんだが、落ち着いてポイントを奪っていった李が白星を手にした。ベルトはしっかりと守り「次につなげたいです。(次戦は)命がけでトレーニングして準備します。人生懸かってるんで」とV2戦は納得のいく内容での勝利を誓った。

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