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【高校野球】青森山田が12ー0大勝発進…甲子園ベンチ外の葛西陽永左翼手が3安打2打点

スポーツ報知 / 2024年9月8日 9時58分

試合後、観客席へあいさつに向かう青森山田の選手たち(カメラ・岩崎 敦)

◆秋季高校野球青森大会2回戦 青森山田12―0八戸東※5回コールド(7日・青森県営)

 青森2回戦では、今夏の甲子園4強の青森山田が八戸東を12―0の5回コールドで下した。甲子園ではベンチ外だった葛西陽永(ひなた)左翼手(2年)が3打数3安打2打点とレギュラー定着をアピールした。

 チーム最高成績の4強と躍進した夏の甲子園から約半月、新チームの初戦で青森山田・葛西が輝いた。2番・左翼で先発。初回1死から左前へ落として先制の足がかりをつくると、2回1死満塁では「バッティング練習のようにタメをつくったコンタクトを意識」して中越え適時打を放った。4回無死三塁では右翼線二塁打と3安打2打点。スタメン9人のうち6人が甲子園メンバーの中で、新戦力が台頭した。

 兜森祟朗監督は「葛西は前のチームでレギュラーに入ってもおかしくない力があった」と評価していたが、夏の県大会、甲子園ともにメンバー落ち。県大会期間中は全体練習後に約1時間の自主トレを続け、打撃の基礎を磨き直した。

 エースの関浩一郎(3年)とは同じ幼稚園に通っており、甲子園では「大好きな3年生に勝ってほしかった」とスタンドから声をからした。試合のない日には天理(奈良)、京都外大西(京都)など強豪の新チームと練習試合が組まれ、主に1、4番打者として安打を量産した。この日の好結果は必然だった。

 優勝した京都国際に2―3と惜敗した8月21日の準決勝以降、チームは休日ゼロで再出発した。「センバツは大きな目標。勝利にこだわっていきたいです」。届きそうで届かなかった日本一に向け、一戦必勝で戦い抜く。(岩崎 敦)

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