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札幌大ヴィスタが3連覇…FW嘉数クレア姫麗が2得点

スポーツ報知 / 2024年9月8日 10時24分

3年連続の優勝を飾った札幌大ヴィスタの選手たち(カメラ・飯塚 康博)

◆サッカー◇道女子リーグ 最終節 札幌大ヴィスタ2-0北海道リラ・コンサドーレ(7日・札幌サッカーアミューズメントパーク)

 札幌大ヴィスタが3年連続6度目の優勝を飾った。北海道リラ・コンサドーレとの最終戦で、FW嘉数クレア姫麗(4年)が2得点を挙げ、2―0で快勝。11月開幕の皇后杯の出場権をつかんだ。前節の試合で骨折したMF玉川実奈主将(4年)が不在の中、チームが結束し、隙のない試合運びを見せた。

 万感の思いがこもった。表彰式。札幌大ヴィスタの選手たちは背番号8のユニホームを掲げた。2ゴールを決め、チームを引っ張ったFW嘉数は「実奈のために…という一心でした」と振り返る。前節8月31日の試合で右ひ骨骨折の重傷を負った、8番の玉川主将に贈る白星と優勝だった。

 大黒柱不在の一戦は「前半はみんなが焦っている雰囲気だった」(嘉数)と、圧倒的にボールを支配しながら好機をつくれない。だが前半アディショナルタイム、嘉数はシュートの跳ね返りに左足を合わせ、ゴールをこじ開けた。チームの不安を吹き飛ばす一発に「試合中なのに涙が出た」と様々な感情が渦巻いた。後半26分には2点目。安定した攻守で女王の貫禄を見せつけ、V3を果たした。

 玉川の離脱はチームに暗い影を落としたが、就任5年目の氏家新司監督(41)は「アクシデントでまとまった」と、めげずに結果を残した選手たちの成長に目を細めた。

 玉川の全治は4か月。12月の全日本大学選手権での復帰を目指し、「全員で実奈を連れていってあげたい」と嘉数。大舞台の皇后杯を経て、チームは一丸となっていく。(飯塚 康博)

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