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炎鵬が白星発進 脊髄損傷での長期休場から復帰2場所目 関取衆との稽古も再開「相撲になる手応えはある」

スポーツ報知 / 2024年9月8日 10時56分

押し出しで香富士を破った炎鵬(カメラ・中島 傑)

◆大相撲 ▽秋場所初日(8日、東京・両国国技館)

 脊髄損傷のため7場所連続休場から復帰2場所目の、元幕内で西序二段31枚目・炎鵬(伊勢ケ浜)が白星発進を決めた。東同32枚目・香富士(春日野)に押し出しで快勝した。館内から大歓声を浴びながら土俵に立った炎鵬は、下からの左おっつけなどで相手の上体を浮かせると、そのまま一気に勝負を決めた。「初日なので勝てたことが良かったかなと。先場所よりも硬さもなく初日を迎えられたんですけど、国技館にしかない緊張感というか、雰囲気があるので、そういった面では(出番前の)土俵下では硬くなりました」と振り返った。

 先場所、再起不能寸前の状況を乗り越えて土俵に戻ってきた。十両だった昨年夏場所、異変に襲われた。持病の首痛が悪化し、初日から9連敗を喫した後に部屋へ戻ると体が動かなくなり、翌日から休場した。脊髄損傷のため2週間の入院中は寝たきり。当初は握力が10キロ程度まで落ち、箸も持てなかった。医師から手術を勧められ、日常生活に戻るために相撲は断念するよう告げられた。

 何度も引退が頭をよぎったが、諦めきれなかった。複数の病院を訪ねている中で回復の兆候が現れ、手術は回避。首の負傷で一時引退危機にあったラグビー元日本代表の堀江翔太氏をW杯4大会連続出場へと導いた佐藤義人トレーナーとの出会いもあり、首に負担のかからない体の使い方などを学んだ。1本のひもを結ぶ練習から始まった壮絶なリハビリなどの日々を乗り越え、復帰となった名古屋場所では序ノ口で6勝1敗。秋場所は序二段に復帰した。

 今場所前は同部屋の幕内・熱海富士、翠富士、錦富士といった関取衆との稽古も再開したという。「自分でもどこまでやれるか。(首を)痛めてしまうのではないかというのは、やってみないとわからなかったんです。勇気は必要でしたけど、不安も少しずつ取り除けて一歩を踏み出せているのかな。(関取衆らの稽古)相手はどう感じているかはわからないですけど、相撲になるなという手応えはありますね」と、うなずいた。

 着実に復活への階段を上ってはいるが、もちろん「まだまだ力不足」と満足はしていない。首や肩周りなど一回り大きくなった印象も受けるが「まだまだ。首がなくなる(ように見える)くらい筋肉をつけたいですね。不安を考えなくて良くなるように、もっと鍛えたいですね。本当に一日一日の積み重ねだと思うので、自分に負けないように常日頃からやっていきたいです。先場所は初日(1番相撲)に負けたので、今回はまず初日に勝つことが一番大事なことでした。そこをクリアできたので、また次に向けてやっていきたいですね」と2番相撲以降へ気合を入れ直した。

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