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ポルノグラフィティ「一番いい歌が歌えた」、25周年記念日にハマスタライブ、天候も味方「こんなに穏やかなの初めて」

スポーツ報知 / 2024年9月8日 20時40分

横浜スタジアムでデビュー25周年記念ライブを締めくくったポルノグラフィティの岡野昭仁(左)、新藤晴一

 2人組バンドのポルノグラフィティがデビュー25周年記念日の8日、横浜スタジアムで野外ライブ「因島・横浜ロマンスポルノ’24~解放区~」(全3公演)の最終公演を行い、3万2500人を熱狂させた。

 冒頭、祝砲の花火が上がると、総立ちのファンは大歓声と拍手で呼応。ボーカルの岡野昭仁(49)は「1999年9月8日にデビューして今日で25年です。記念日の、この素晴らしい日に横浜スタジアムでライブができて幸せです。本当に幸せもんです!」。新藤晴一(49)も「本当に25年間、ありがとうございます」と喜びをかみ締めた。

 8月31日に、故郷の広島・因島公演が台風10号の影響で中止を余儀なくされた。岡野は「先週は因島で悔しい1日があったんじゃけども。悔しい人の気持ちを思うと、なかなかつらい部分もある…」と吐露。その上で「因島の1日と昨日(の公演)とで、皆さんが、その気持ちを拭うぐらいの盛り上がりをしてくれて。今日もここまで、すごいエネルギーを作ってくれとるから。うちらは安心しています」と感謝した。

 デビュー前、米バンドのガンズ・アンド・ローゼズの映像を見てスタジアムライブに憧れ、2006年に同所で初開催。雨バンドとして知られ、08年、16年は豪雨に見舞われたが、今回、8年ぶり5回目(10公演目)のハマスタは快晴だった。岡野は「こんなに穏やかな横浜スタジアムは初めてです。2日間、こんなに晴れたことある?」と苦笑い。「今日、最後に何かあるんじゃないかと思って。晴れマークだったけど、(スタッフに)『ゲリラ豪雨来る?』って聞いてきましたが、それもないそうです。何か来たら知らんよ、それは。ワシのせいじゃないで。それはもう、天変地異だから知らんよ。今のところ、ないらしい」と話し、笑いを誘った。

 開演時間の気温は29度。残暑の厳しい中、暑さを吹き飛ばすパワフルなステージを展開した。約3時間、最新曲「解放区」をイメージしたセットで、デビュー曲「アポロ」や「ミュージック・アワー」「アゲハ蝶」、発売未定の「ヴィヴァーチェ」など24曲を熱唱した。

 アンコールを迎え、サブステージに移ると、岡野は「すごく個人的なこと言うけど、今日、25年で一番いい歌が歌えた。それは、みんなが背中を押してくれたから。本当にいい気持ちで、歌が歌えました。ありがとう」と改めて感謝した。

 2019年に東京ドームでデビュー20周年公演を開催。「東京ドームの山を登っている時は、その先の道があるのかないのか―みたいな所まで(来た状態で)山を登っていた」と当時を回想。そこから5年、眼前に広がる光景に、たしかな未来を感じることができた。

 「月日が経って、また山(の頂上)が見えた。今、頂上に登って来た時に本当に最高の景色が見えています。本当にありがとう。5年後も10年後も、皆さんと頂上でいい景色を見続けられたらと思います」

 メインステージに戻ると、「ジレンマ」でフィナーレを迎えた。売り子の注ぐ生ビールで乾杯した2人。どんなに高く険しい山であっても、30周年を目指して登り続けていく。(加茂 伸太郎)

 〇…1日に行った因島での凱旋(がいせん)公演の模様が、11月8日から3日間限定で全国の映画館で公開が決定。詳細は後日発表される。岡野は「直射日光を浴び続けて、茹(ゆ)でられたポルノが見られると思う。楽しみにしていてください」と話した。

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