【ヤクルト】右腕に打球直撃のアクシデントも高梨裕稔が２年ぶり白星 高津監督に通算３００勝の記念球贈る

ヤクルト・高梨裕稔　

◆ＪＥＲＡセ・リーグ　ヤクルト５―３阪神（８日・神宮）

　ヤクルト・高梨裕稔投手が２年ぶりの勝利を挙げた。５―２の６回。先頭の代打・糸原の打球が右腕を直撃するアクシデントが起こった。一度ベンチに戻り、治療を受けた。「当たった瞬間はやばいかなと思ったんですけど、意外に力も入りましたし、投げられるなと思って」と再登板。近本を空振り三振に仕留め、続く中野に四球を与えたところで降板となったが、救援したロドリゲスが後続を打ち取った。

　２２年８月２４日の広島戦（神宮）以来の白星をつかんだ右腕は「チームに貢献できないっていうところが本当に悔しくて。この２年間、どこかで本当に必ず『やり返す』じゃないですけど、いいピッチングをしてチームに貢献しようっていうふうにずっと思っていた。チームが勝てて、なんとか粘ってですけど、そういうピッチングできたのかなと思います」と、しみじみと語った。

　高津監督に通算３００勝のウィニングボールをプレゼントした右腕は「こういう試合で勝ち投手になれてよかった」と笑顔を見せた。