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【日本ハム】堀瑞輝、エスコンで“悪夢”断ち切る1回0封 胸に秘めるレジェンド左腕からの教えとは

スポーツ報知 / 2024年9月8日 23時34分

3番手で登板した堀瑞輝(カメラ・今成 良輔)

◆パ・リーグ 日本ハム4―5オリックス=延長10回=(8日・エスコンフィールド)

 日本ハム・堀瑞輝投手(26)が5月22日のオリックス戦以来となる本拠地登板で1回無失点と力投した。8回に2死満塁とピンチを背負うも、最後はゼロで切り抜け「結果オーライ」と再昇格から2戦連続0封とした。

 糸引くような直球を、捕手のミットにねじ込んだ。最後は若月をオールストレートで3球三振斬り。気迫で“悪夢”を断ち切った。

 エスコンでのオリックス戦―。左腕には、書き換えたい記憶があった。5月22日。4―0で迎えた8回からマウンドに上がり、福田に痛恨の同点グランドスラムを被弾。プロ初勝利目前だった福島の白星を消してしまった。翌日に出場選手登録を抹消。「眠れない」日々が始まった。約3か月の2軍生活を経て、あの時と同じ満塁の状況でスコアボードに0を刻んだ。

 再昇格した前カードのソフトバンク戦(みずほペイペイ)。1軍合流に際して宮西尚生投手(39)にあいさつに行くと、無言で頭をペチンとされた。「(戻ってくるの)『遅いだろ』って意味なのかなって」。師匠の思いが胸にしみた。

 この日、本拠地での登板を迎えるまでに、宮西からは「(福岡の時は)最初やから気合も入ってあんだけよかったと思う。こっちでどれだけ同じパフォーマンスができるかやな」と声をかけられていた。集中力を研ぎ澄まして投じた24球に「いい球もありつつ、もっと練習しないといけない」と堀。「周りも、ファンの人も、お前のことをタイトルを取った時と比較する。ちょっとでもいい。毎年、上にあがれ。向上していけ。“単発”で終わったらあかんぞ」。レジェンド左腕からの教えを胸に、21年の最優秀中継ぎ投手が完全復活への道を歩んでいく。(堀内 啓太)

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