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【高校野球】聖隷クリストファーの1年生エース左腕・高部陸が初完封…浜松開誠館を5安打9奪三振

スポーツ報知 / 2024年9月9日 9時57分

初完封を果たした聖隷クリストファーの高部(カメラ・伊藤 明日香)

◆高校野球◇秋季静岡県大会 ▽上位決定戦 浜松開誠館0-5聖隷クリストファー(8日・磐田)

 県大会予選上位決定戦の残り5試合が行われた。聖隷クリストファーの1年生エース左腕・高部陸が、浜松開誠館を5安打9奪三振に抑えて公式戦初完封勝利を飾り、5―0で勝利。14日に開幕する県大会に弾みをつけた。9日に組み合わせ抽選会が行われる。

 聖隷の高部は最後の打者を右飛に打ち取ると「よっし」と小さく声を漏らし、整列に加わった。さえていたカーブを各打者の初球に多投し、序盤から強力打線を翻弄(ほんろう)。「調子がよく真っ向勝負ができた。抑えられて自信につながる」と笑顔を見せた。課題だった体力強化が実り、6回以降は無安打4奪三振と疲労を感じさせなかった。

 準優勝した今夏は2番手投手として掛川西との決勝など5試合に登板し、計11回1/3で3失点。「今度こそ自分が抑えて甲子園に行く」と頼もしさを見せ、変貌(へんぼう)を遂げている。投球は中学時代から憧れるカブス今永昇太の「体が開きすぎない」テイクバックを参考。それに加えて夏に手応えを感じた2段モーションで「球威も上がりました」と自信。県大会に向け「自分らしい内角に攻められる度胸を発揮していきたい」と意気込んだ。

(伊藤 明日香)

 ○…浜松日体は浜松湖北に6-0。先発したエース右腕の岩岡稜太(2年)が6回無失点。「テンポよく投げられたので良かった」。杉田享監督から徹底されていた1打者4球の意識を根底に打者20人を68球で仕留めた。ただ2安打に加え2四死球を出したことで「無駄な球もあった」と反省もあったが、引き続きバッテリーからリズムをつくり出していく。

 ○…浜松西は浜松商に8-2。中村莞大(かんだい)捕手(2年)が3安打4打点の大活躍で浜松商に逆転勝利。1点を追う5回に中前同点打、7回に勝ち越しの左越え2点適時打、9回には右越え三塁打で追加点。立役者ながらも「あんまり気にしていなかった」とクールな表情を貫いた。台風の影響で延期した1週間で、打撃中心の練習に取り組み調子を上げているが「まだ当てに行くバッティングをしていたので、自分の良さでもあるフルスイングをしていきたい」と切り替えていた。

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