１０月１３日横浜で京口紘人、谷口将隆が世界戦目指す一戦 小国以載は「ボクシング界の大仁田厚目指す」と生涯現役宣言

会見に出席した選手達（左から）藤原茜、小國以載、京口紘人、谷口将隆　　（カメラ・小泉　洋樹）

◆プロボクシング　▽フライ級（５０・８キロ以下）１０回戦　ビンス・パラス―京口紘人　▽スーパーバンタム級（５５・３キロ以下）８回戦　小国以載―フィリップス・ンギーチュバ　▽ライトフライ級（４８・９キロ以下）８回戦　谷口将隆―未定（１０月１３日、神奈川・横浜武道館）

　トレジャーボクシング（ＴＢ）プロモーションは９日、都内で「ＴＲＥＡＳＵＲＥ　ＢＯＸＩＮＧ　ＰＲＯＭＯＴＩＯＮ　７」（１０月１３日、神奈川・横浜武道館）の会見を行った。元２階級制覇王者・京口紘人（ワタナベ）、元ＩＢＦ世界スーパーバンタム級王者・小国以載（ゆきのり）＝角海老宝石＝、元ＷＢＯ世界ミニマム級（４７・６キロ以下）王者・谷口将隆（ワタナベ）という３人の元世界王者が登壇。プロモートする元ＷＢＯ世界スーパーフェザー級（５８・９キロ以下）王者であるＴＢプロモーションの伊藤雅雪ＣＥＯは「面白いカードがそろったと思います」と自信を見せた。

　５月に韓国で判定の末に敗れたＷＢＡフライ級４位ビンス・パラス（フィリピン）とのダイレクトリマッチに臨むＩＢＦフライ級１１位の京口。「結果に納得いかず、引退するかもという中、『もう１度戦いたい』と（陣営に）伝えた」という。再びファンが世界戦をできると期待してもらえる試合をすることを目標に「期待してください」と意気込んだ。

　小国は昨年１０月、元３階級制覇王者のジョンリール・カシメロ（フィリピン）とノンタイトル１０回戦で引き分けて以来の試合。ＷＢＯスーパーバンタム級１０位のフィリップス・ンギーチュバ（ナミビア）との対戦に「決まった相手がまあ強い」と苦笑いした。それでも「何が何でも勝ちたい。（相手は）パワーのある強い選手。この歳からパワーを付けるのは無理なので、（どう戦うか）試行錯誤しています」と勝利への執念を口にした。

　「負けたらボクシング界の大仁田厚を目指します」と７度引退し、７度復帰したプロレスラーを引き合いに出して会場には笑いが起きた。生涯現役を目指し、今後もリングに立ち続ける意向を示した。

　ＷＢＯミニマム級（４７・６キロ以下）３位、ＷＢＡ７位、ＩＢＦ世界ライトフライ級１１位の谷口はまだ対戦相手は未定だが、世界ランカーとの試合が予定される。「勝つのはもちろん、世界戦線に絡んでいけるような試合をしたい」と世界王者のベルト奪取への道を切り開くつもりだ。

　３０歳の京口が１８勝（１２ＫＯ）２敗、２５歳のバラスが２１勝（１５ＫＯ）２敗１分け。

　３６歳の小國が２１勝（８ＫＯ）２敗３分け、２８歳のンギーチュバが１４勝（１２ＫＯ）２敗。

　３０歳の谷口が１８勝（１２ＫＯ）４敗。