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カシメロが井上尚弥に10月13日の試合来場呼びかけ「俺を避けて弱い奴としかやらない」「俺と戦わないならキャリアに価値はない」

スポーツ報知 / 2024年9月9日 18時51分

会見にリモートで出席しコメントするジョンリル・カシメロ(カメラ・小泉 洋樹)

◆プロボクシング ▽スーパーバンタム級(55・3キロ以下)10回戦 ジョンリール・カシメロ―サウル・サンチェス(10月13日、神奈川・横浜武道館)

 トレジャーボクシングプロモーションは9日、都内で10月13日、神奈川・横浜武道館で行う興行の会見を行った。メインでノンタイル10回戦を行う元世界3階級制覇王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)は、フィリピンからオンラインで参加した。WBO世界バンタム級(53・5キロ以下)8位、WBC11位のサウル・サンチェス(米国)との対戦に向け「先にサウルを倒してその後は井上だね。俺の試合を見にきてよ」と世界4団体スーパーバンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)に来場を呼びかけた。

 カシメロは4階級制覇を目指し、現在、スーパーバンタム級でWBO世界5位、WBC同8位、IBF同11位にランクされる。3日の尚弥とTJ・ドヘニー(アイルランド)の試合について「あの試合じゃ眠たくなってしまう」と酷評した。その上で、今回のサンチェス戦に向け「昔からずっと井上尚弥とやりたくて、今回の試合に俺のすべてを懸けたから、日本の皆さんに見せたい。眠くなるような試合はしない」と自信たっぷりに語った。

 プロモートする元WBO世界スーパーフェザー級(58・9キロ以下)王者であるTBプロモーションの伊藤雅雪CEOも「井上尚弥選手と(スーパーフェザー級にとどまるとされる)来年1年を考えたら、どこかでカシメロとの対戦もありなんじゃないかと思う。アメリカでやると面白いんじゃないか」と期待する。

 尚弥は12月にIBF&WBO1位のサム・グッドマン(オーストラリア)と国内で対戦することが有力視される。来年最初の試合については共同プロモートする「トップランク社」のボブ・アラムCEOが「来年は(米国)ラスベガスで大きなイベントを開催したい」と発言。米国ネバダ州ラスベガスで3年ぶりに試合を行う可能性があり、対戦相手はWBA1位のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)がうわさされる。

 カシメロの世界ランクはWBOの5位が最高で、WBC1位のアラン・ピカソ(メキシコ)も控えており、戦える可能性は低い。それだけにアピールに必死。この日、「俺を避けて弱い奴としかやらない井上尚弥は世界一と言えない選手だね。井上を倒せるのはこの俺だけだ」と挑発。「(サンチェス戦で)絶対KOを狙う。それを実現したらもっと井上はびびるだろうね。もし俺と戦わないなら、井上尚弥のキャリアに価値はない」とまで言い切った。

 世界バンタム級王者だった20年4月、米ネバダ州ラスベガスでWBAスーパー&IBF世界同級統一王者だった尚弥と3団体統一世界戦を行う予定だった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で延期された。その後も結局、対戦は実現していない。

 戦績は35歳のカシメロが33勝(22KO)4敗1分け1無効試合、27歳のサンチェスが21勝(12KO)3敗。

 試合はU―NEXTで生中継される。

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