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「虎ハンター」小林邦昭さん死去…タイガーマスクとの激闘で一時代を築く

スポーツ報知 / 2024年9月10日 9時27分

小林邦昭さん

 「虎ハンター」の異名で新日本プロレス、全日本プロレスなどで活躍した元プロレスラーの小林邦昭さんが9日に亡くなったことが10日、分かった。68歳だった。

 小林さんは、1956年1月11日、長野県小諸市出身。アントニオ猪木さんにあこがれ高校を中退し1972年に新日本プロレスへ入門。1973年にデビューした。80年にメキシコ遠征。82年10月にがい旋帰国し、当時、人気絶頂だったタイガーマスクの宿敵として活躍。必殺のフィッシャーマンズスープレックスを武器に名勝負を展開。さらにマスクを破る掟(おきて)破りの反則で「虎ハンター」の異名を取り、トップレスラーの仲間入りを果たした。

 さらに長州力が結成した「革命軍」に合流。その後「維新軍団」でも活躍した。84年9月に新日本プロレスを離脱。長州が設立した「ジャパンプロレス」に加入し85年から全日本プロレスへ参戦する。全日本では、2代目タイガーマスクと抗争。85年6月にはNWAインターナショナル・ジュニアヘビー級王座を奪取した。

 87年4月から新日本プロレスに復帰。同年8月にIWGPジュニアヘビー級王座を獲得。さらに越中詩郎らと「反選手会同盟」を結成し「平成維震軍」でも活躍した。

 2000年4月21日に行われた獣神サンダー・ライガー戦を最後に現役を引退した。引退後は新日本プロレスの道場長として後進の指導に尽力した。昨年10月30日には初代タイガーの佐山サトルが主宰する「ストロングスタイルプロレス」の新宿FACE大会にゲストとして来場。佐山、初代虎の付き人を務めていた山崎一夫氏とトークイベントを行い元気な姿を見せていた。

 リング上で戦う一方で、92年に大腸がんが発覚。手術、療養を経てリングに復帰したが99年には、肝臓がんを患い、引退後もがんが肺に転移していることが判明するなどがんとの闘いを送っていた。複数の関係者によると今年に入り体調が悪化し闘病生活を送っていたという。

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