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斉藤立「ルーレットいじられるのは自分が負けたから」上月スポーツ賞受賞も「自分は、勝って受賞したものじゃない」

スポーツ報知 / 2024年9月11日 6時0分

記念撮影に臨んだ上月スポーツ賞の受賞者(カメラ・中島 傑)

 柔道男子100キロ超級の斉藤立(たつる、22)=JESグループ=が10日、4年後の金メダル奪取へ闘志を燃やした。都内で上月財団から国際大会の成績優秀者に贈られる24年度「上月スポーツ賞」の表彰式に出席。銀メダルだったパリ五輪混合団体で注目されたルーレット形式の階級抽選への反響も発奮材料に、28年ロサンゼルス五輪での雪辱に意欲。早ければ12月7、8日のグランドスラム(GS)東京大会(東京体育館)で実戦復帰する考えを示した。

 斉藤は雪辱の火を燃やしていた。体操3冠の岡慎之助(20)=徳洲会=らパリ五輪メダリストたちと並んだ表彰式。混合団体銀メダリストとして「上月スポーツ賞」を受賞したが「自分は、勝って受賞したものじゃない。周りを見ていたら悔しい気持ちがすごい」。初出場のパリ五輪は、5位だった個人戦と団体の2日間で計2勝5敗。「気持ち的にも落ち切った」と厳しい表情で振り返った。

 発奮材料には事欠かない。フランスとの混合団体決勝は3―3で代表戦にもつれ、デジタルルーレットで斉藤の階級が選出。一度敗れていたテディ・リネール(35)に連敗を喫して終戦した。この抽選形式がSNSなどで“リネール確定ガチャ”“ズルーレット”と物議を醸し、帰国後もテレビ出演などで話題に。この日も壇上でのトーク時に振られ、「自分は来ると思っていた。闇の力が働いたとかじゃなくて、天から降りてきたとか、そっちだと思っている」と自身の受け止めを語った。

 ルーレット抽選自体は数年前から世界選手権でも行われていた。それだけに反響の大きさは想定外だったが、「ルーレットをいじられるのは自分が負けたから。見ていてすごく思い出すし、そういう悔しさは本当に強くなっている」。話題に上るたび、リネールも出場に意欲を示すロス五輪への闘志は高まるばかりだ。

 本格的な稽古は再開していないが、今、優先している自動車運転免許の取得も間近だという。今後は少しずつギアを上げ、12月のGS東京大会への出場も視野に入れる。「この壁を乗り越えるには、いろんな面で変わっていかないといけない。幹を育てていかないと枝は伸びないので、私生活も練習も土台をしっかり作っていきたい」。4年後は試合の中身で話題をさらってみせる。(林 直史)

 ◆パリ五輪の柔道ルーレット抽選 混合団体は偶数で引き分けがないため、3―3の場合は代表戦が行われ、無作為による抽選で階級が決まる。日本とフランスが争った決勝は3―3から会場の天井中央に設置された大型ビジョンにデジタルルーレットが映し出され、注目の「+90kg」(男子90キロ超級)でストップして大盛り上がり。斉藤立とフランスの英雄・リネールの対戦となり、リネールが斉藤から2度目の一本勝ちを奪って決着した。

 パリ五輪の卓球女子でシングルス銅、団体銀メダルの早田ひな(24)=日本生命=も「上月スポーツ賞」を受賞した。五輪で痛めた左腕に包帯を巻いた姿で表彰式に出席し、トロフィーは患部を考慮し、右手で受け取った。現在は治療に集中し、実戦復帰の時期は未定だといい「今は左手に負荷をかけることはできないが、体幹トレーニングや走り込みを行っている」と説明した。

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