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王貞治の前の背番号1 5試合、日本シリーズ最高打率のシュート打ちの名人

スポーツ報知 / 2024年9月11日 6時5分

 創立90周年を迎えた巨人。巨人での出場試合が多い野手、投手を中心に記録にも記憶にも残る歴代の「偉人」を紹介します。第90回は南村侑広。

  * * *

 王貞治の前に背番号1を背負っていたのが南村侑広(旧名、53年まで不可止)だ。

 1917年4月17日、大阪府出身。旧制市岡中で投手、早大では打者で黒バットを使い人気があった。社会人を経て32歳で西日本パイレーツ入り。51年、同球団が消滅したことで、巨人に入団した。

 50年に2リーグ制となり、日本シリーズ初出場となった51年。南海とのシリーズ第1戦は先制二塁打を含む3安打。第2戦も3安打と1、2戦で8打席に立ち6打数6安打2四球と打率10割、全打席出塁の大活躍。4勝1敗でチームが初の日本一を達成するなか、通算16打数9安打の打率・563、4打点でMVPに輝いた。この打率は5試合シリーズの最高記録として今も残っている。

 シュート打ちの名人と言われ、外野のベストナインに輝いた52、53年も南海との日本シリーズで・348(23打数8安打、2打点)、・346(26の9、1本塁打、2打点)と素晴らしい数字を残した。

 57年に引退し、64~67年にコーチ。90年に死去した。

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