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【ローズS・馬トーーク】“別次元”末脚の持ち主が“勝負駆け”気配! 骨折明け使って上昇の1勝馬は一発に期待

スポーツ報知 / 2024年9月11日 6時0分

松末記者が高く評価するフレミングフープ(カメラ・高橋 由二)

◆第42回ローズS・G2(9月15日、中京競馬場・芝2000メートル=3着馬までに秋華賞の優先出走権)

 秋華賞トライアルの第42回ローズS・G2(15日、中京=3着まで優先出走権)は、上がり馬の活躍が目立つレースだ。過去10年でオークス組は6勝を挙げる一方、前走で1勝クラス勝ちが4勝。未勝利を勝ち上がったばかりの伏兵が連対したケースもある。美浦の松末守司記者と栗東の戸田和彦記者が「馬トーーク」で、それぞれの推し馬を披露した。

 戸田(以下「戸」)「先週から秋競馬が開幕しました。松末さんは夏競馬で函館、札幌と長期出張、お疲れさまでした。うわさでは『北海道ロス』に陥っていると聞きましたが、そろそろシャキッとしてもらわないと後輩への示しが付きませんよ」

 松末(以下「松」)「ずっと滞在していたかったけど、いよいよG1シリーズの足音も聞こえてきた。実りの秋にするためにも、徐々にエンジンをかけていきたいね」

 戸「今週はローズS。先週の紫苑Sはクリスマスパレードがコースレコードで快勝しましたが、秋華賞を占う意味ではここも大事なトライアルです」

 松「桜花賞馬のステレンボッシュ、オークス馬のチェルヴィニアが、早々と本番への直行を表明。それでも牡馬相手のホープフルSを制したレガレイラが参戦してきたし、好メンバーがそろった印象。ただ、過去を振り返ると、オークス組などの実績馬だけでなく、下級条件をステップにした馬の好走も目立つ。夏に使った強みもあると思う」

3着以内で優先出走権 戸「気になる馬はいますか?」

 松「フレミングフープだね。喉の手術で6か月の休養もあって出世が遅れたけど、秘める能力は相当高そう。今回と同舞台だった前走の御在所特別でのラスト3ハロンは、次位に0秒9差の33秒5と“別次元”の末脚だった。戸田の取材の感触も聞きたいね」

 戸「『順調なら春も活躍できたと思う』と友道調教師の評価も高い。秋華賞へは3着以内で優先出走権を得る必要がありますからね」

 松「まさに“勝負駆け”だ。戸田の注目馬は?」

 戸「僕はレディーヴァリューの一発に期待してます。まだ1勝馬ですが、逃げ切った未勝利の勝ち時計1分58秒6(中京・芝2000メートル)は優秀。前日の関ヶ原S(3勝クラス)より0秒1速いのは能力の裏付けでしょう。『骨折明けを使ってすごく良くなっています』と小林調教師も手応え十分。今週からBコース使用になりますし内、先行有利の馬場になれば、粘り込みがあっても驚けません」

 松「今年の京都金杯を勝ったコレペティトールなど、きょうだいの活躍馬も多い。ハーツクライ産駒のフレミングフープ同様に、成長力もありそうだ」

 戸「関東馬のカニキュルの感触は?」

 松「東京で2勝をマークし、フローラS3着と重賞でも好走。すべてが上がり最速だし、左回りの中京は合う」

 戸「僕はオーロラエックスにも注目しています。2戦2勝とキャリアは浅いですが、スケールの大きなレースぶり。まだ底を見せていませんし、負けてない強みもあります」

 松「新星誕生となるかな。本番が楽しみになるレースを見たいね」

11日最終追い切りへ万全

 ○…フレミングフープは10日、栗東・CWコースを軽快な脚取りで周回。ラスト2ハロンは13秒5―13秒5と軽く伸ばし、11日の最終追い切りに備えた。喉の手術後は3戦2勝。5着に負けた2走前は重馬場に泣いただけに度外視できる。「順調に来ているし、前回と同じ舞台ならチャンスは十分あると思います」と友道調教師も手応えをにじませた。

シャープなフットワーク

 ○…レディーヴァリューは10日、栗東・坂路をキャンターで調整。シャープなフットワークで駆け上がった。前走で初勝利を挙げた後は、短期放牧を挟んで順調。11日の最終追い切りは永島が騎乗する予定だ。「控えても競馬ができますし、必ずしも逃げないといけない訳ではない」と小林調教師。自在に立ち回って上位争いに加わる。

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